考えたこと2

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クルマの表情
モノを擬人化するということをよくやる。

パソコンのデスクトップのように、自分用に画像を変えたりできるものは、自分の分身のように感じることもある。
動作が遅いと「今日は機嫌が悪い」とか、調子が良くないときに誰かに見てもらって直ったら「あの人の言うことはよく聞くなあ」とか…まるで人間のように扱う。

クルマというのも、そんな思いで見ることがある。

フランスのプジョーはだいたいそうなのだが、吊り目で、何となく怒っているような表情に見える「顔」をしている。

今日走っていたら、三菱のギャランが前にいて、このクルマのリアランプがすごい吊り目スタイルだった。
後ろを走っていると、何となく、怒られているような気になる。

この手の後ろ姿はめずらしい。

表情を決めるのは、ライトの形だろう。

昔のクルマは、おっとりした顔をしていたが、それはヘッドライトが丸かったのが大きな要因だと思う。
ライトはランプを反射させるために、凹面鏡の中で光っている。当時の技術ではランプの光量と凹面鏡の反射効率からして、大きな丸いライトしか使えなかったのだと思う。

それがハロゲンやディスチャージドというような光量の大きなランプができて、さらに曲面の加工精度も上がり、プラスチックの成型の技術も進んで、形の自由度が増えたのだろう。

空気抵抗を考えると、流線型のボディになるし、出っ張りを減らすためには曲面を使った異形のデザインになる。

そうなると、表情としてはロイド眼鏡から、サングラスに変わったような変化になる。

今はほとんどのクルマがボディと連続曲面を作るような、シャープな形のヘッドランプになった。

それに伴って、表情のバリエーションが増えた。

怒っている顔、気取った顔、精悍な顔、おっとりした顔…、中にはハ虫類みたいな顔もある。

でも、今日のギャラン、リアランプであんなに怒っているのもめずらしい。
デザイナーは何を訴えたかったのだろうか…。

今や自転車のランプはLEDになってきている。
そのうちクルマのランプもLEDの多灯式になるのだろう。
そうなると、もっとデザインの自由度が上がる。

もっと平べったい顔のクルマも出てくるだろうし、どこがランプかわからない…といようなクルマも出てくるだろう。

もう、ロイド眼鏡には戻らないだろう。

でも、今朝はあの丸い目が懐かしい…と思った。





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