考えたこと2

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貸本屋
昨日書いた貸本屋という商売、いったいどうやっていたのか…気になって調べてみた。

インターネットで調べてみると…

貸本屋という商売は江戸時代からあった。
家庭を訪問し、本を置いて帰り、回収時にお金をもらうという形態。
第二次大戦前頃までは利用者が多かったが、戦後公立図書館が普及し、次第に姿を消した。
一時は銭湯の数より多かったらしい。
しかし、マンガは図書館にはないので、マンガの貸本屋は生きのびていた。
著作権の問題、採算の問題で消えていった。
今のマンガ喫茶はその変形になる。
300円のマンガを1日30円くらいで貸していた。

そんなことらしい。

担保はなくても、毎回貸本屋でマンガを読もうとすると、必然的にちゃんと返さないと次が借りられないわけで、そこに返却のルールがあったということか。

たしかに、ぼくが小学生のころ市場の中にあった貸本屋にはマンガしかなかったと思う。

ななめになった台の上に、本を並べて、その奥におじさんが一人座っていた。
そんなによく利用したわけではないが、その光景はよく覚えている。

借り手のモラルも高かったのだろう。
貸本は丁寧に扱う…というか、たとえマンガであっても、本は丁寧に扱うものという暗黙の「常識」があった。

小学校の高学年のころだから、昭和30年代の終わり頃には、店じまいしたのだと思う。
よく行っていた市場の隣にダイエーができて、市場の中は閉まった店ばかりになった。

あるサイトに、「図書館は公共の無料貸本屋」と書いてあったが、そう言われたらその通りだと思う。

強力な商売敵が出てきたことと、日本が豊かになって採算が取れなくなったことで、貸本屋は姿を消したということか…。

「貸本屋」という言葉もきっと若い人には死語だろう。

この言葉に何ともいえない哀愁を覚えるのは、昭和30年代前半生まれくらいまでなのだろう…。

今やブックオフで、昔の貸本屋なみの値段で中古の本が買えたりする時代。

やっぱり、世の中は知らぬ間に変わっていく。


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