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2008.03.24 Monday
先祖代々
昨日アメリカの墓碑銘というのが出てきたが、そう言えば、墓はアメリカと日本では全く違う。
先祖代々の墓というのは、アメリカにはなさそうだ。 映画やドラマを見ていても、だいたい墓というのは一人のものだ。 そこに、その家の代々の人々が入っているというようなものはない。 これが一神教の影響なのだろうか? もちろん、家や家族は大事な存在なのだろうが、死ねば一人で墓に入る。 先祖代々というのは関係なさそうだ。 日本では、墓といえば「家」である。 別に日本の神さまや仏様が家を大事にしているわけではない。 どちらかというと、中国の儒教から来ているような気もする。 でも、天皇の墓は一人ずつ別々だから、古事記の時代から墓と家が結びついていたわけでもなさそうだ。 いつから日本では先祖代々の墓というものができたのだろうか…。 葬式と仏教が結びついたのが、家と墓を結びつけた原因かもしれないなあ。 と思って、インターネットで検索してみたら、「葬式の辞典」というページに書いてあった。 日本で本格的に先祖代々の墓を祭るようになったのは、明治末期だそうだ。 そんなに近いとは思わなかった…。 ということは、先祖代々の墓といっても、たかだか100年くらい前までしか入ってないということだ。 それまでは、個人の墓がメインだったのか。 そういえば、歴史上の偉人の墓というのは、個人の墓だ。 そう思うと、先祖代々といっても、何となく値打ちがなくなってしまう。 そうか…、墓碑銘の代わりに辞世の句というのがあったのか。 ということは、西洋も東洋もあんまり変わらないということだ。 同じ人間の営みだから…。 |
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