考えたこと2

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数字の力
最近は減ったが、一時ハイマウント・ストップライト(高い位置にあるブレーキランプ)は発光ダイオード(LED)の車が多かった。

景気が悪くなって、車両コストを下げるためにLEDライトが減ってしまったのだろう。

車によっても違ったが、後ろを走っていて、前の車がブレーキを踏んだときに、明らかにLEDのライトだと点灯が速い。
LEDのライトが点いてから、普通の電球のライトが点く。
目で見てわかるくらいだから、けっこうな時間差がある。

インターネットで調べてみると、電球が0.3秒、LEDライトだと0.002秒だと書いてあるページがあった。
もちろん、バッテリーの容量や配線、回路などによっても違うのだろうが、0.2秒違うとしても差は大きい。

時速80キロで走っていると、秒速22メートルだから、0.2秒で4メートルほど走ってしまう。

前のドライバーがブレーキを踏んでから、後ろのドライバーに知らせるのが4メートル違う…と考えると、この差は大きい。

だからLEDのストップライトを義務づけると、どれだけ事故が減るのか…そこが難しい。

以前、「メルセデス・ベンツに乗るということ」という本を読んだが、その中に書かれていたのが交通事故に関するデーターのことだった。
日本の警察には、交通事故の件数のデーターはあっても、なぜ事故が起こったのか、事故の結果、車はどうなったのか、歩行者はどうなったのかというようなデーターがない。
だから、車の安全性を高めるために、どうしたらいいのかということがわからない。
日本の自動車メーカーは海外で交通事故のデーターを調べ、安全性を高める設計をしているということだった。

もちろん、そのようなデーターを作るのは大変だし、それにかかるコストの問題もあるだろう。

でも、もしそんなデーターがあれば、LEDストップライトを標準装備にしたら、どれだけの追突事故が減り、どれだけの死亡事故が減るのか、それによって世の中のコストがどれだけ減るのか…そんなこともわかるようになる。

それが、数字の力だろうと思う。
一つひとつの数字には何の力もないが、人間の意図がそれに力を与えるのだ。

残念なのは、そんな意図を持って数字を集めようとする人があまりにも少ないことだ。

もしも、LEDライトの値段が電球よりも安くなれば別だが、もしそうでなければ、いつか海外でLEDストップライトが標準装備され、しばらくして日本でも標準装備になる…そんな日が来ると思う。

すでに、街中の信号機は、消費電力や視認性が高いということで、LEDが増えているのだが…。




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