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2008.02.19 Tuesday
笑って生きよ
何度も恐縮だが、朝のドラマから。
主人公のおじいさんは、若狭塗り箸の職人。 一日、家の作業場で塗り箸を作っている。 あとを継いでくれると思っていた長男は家を出て、次男は居候状態が長く続き、ただ塗り箸作りだけに人生をかけてきた…という人。ドラマでは米倉斉加年が演じる。 長男がやっと帰ってきたが、それがうれしかったということを臨終の時まで言えず、ただ塗り箸作りに専念する。 そのおじいさんが、小学生の孫(主人公)に「おまえはいっぱい笑え。笑うて生きよ」という。 毎日、にこりともせず、作業場で塗り箸を作っているおじいさんからは想像できない言葉。 おじいさんはずっと好きな落語をカセットテープで聞きながら仕事をしていた。 そのテープがおじいさんと主人公を結び、その後の人生も決めていく。 仕事でにこりともしないおじいさんが、その孫と落語のテープを聞いているときは笑っている。 ぼくも、いっぱい笑って生きたいと思う。 主人公はいっぱい笑うという状態からはほど遠い、後悔ばかりの学生生活を送る。 いつも、精一杯やろうとするのだが、誰かに気づかったり、みずから腰が引けたりして、後悔ばかりになるのだ。 でも、そのたくさんの苦労や後悔が、磨かれた塗り箸の模様のように、その後の人生で生きてくる。 いっぱい笑って生きるためには、何かを精一杯やらないといけない。 落語に出てくるオモロイやつは、それなりに精一杯生きている。 だからこそ、愛されるのだろう。 そんなふうに生きていければ、いっぱい笑えるのだろう。 成功や失敗とは関係ないのだと思う。 |
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