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2008.01.16 Wednesday
慣性の法則
動き出したものは、動き続けようとするというのが慣性の法則。
動いている電車の中で飛び跳ねても、同じ場所に着地する…というヤツだ。 これは、日常生活ではあまり自覚することがない。 あまりにも当たり前だからだろう。 ぼくは車で通勤しているが、昨日の帰り道に慣性の法則を目で見てわかった。 最近ガソリン代が上がったので、帰り道はゆっくり走る。昨日の帰りに追い越し車線をかなり飛ばしているトラックから、1メートルくらいの長さの鉄パイプが落ちた。(直径は5センチくらい) トラックとぼくとの速度差は30キロくらいあっただろうか。 落ちた鉄パイプは、路面との間で火花を出して、ガランという音をたてた。 思わず、ブレーキを踏んでよけようとしたが、鉄パイプは両端で交互に火花を出しながら、左右のどちらにいくのかわかららない状態で、ぼくの前を「走った」のだ。 幸い、後ろにも横にも車はいなかったので、速度を落としながら、鉄パイプがどちらかに行くのを待つことができた。 結局は、鉄パイプはカラン、カランという音をたてて、火花を出しながら路肩の方に去っていった。 しかし、こちらが70キロくらいで走っている前を、それよりも少し速いスピードで、鉄パイプが前に進んでいくのは、何とも不思議な光景だった。 あとで、路面で鉄パイプが跳ねて、こちらに向かってきていたら…と思ったが、かなりのスピードで走っていたトラックから落ちたので、そんなことはあり得ないのだとわかった。 ぼくの車よりも、鉄パイプの方が速いからだ。 これが慣性の法則…なるほど、と納得した。 かなり速度差があったから、よかったのだ。 路面に当たって、火花を出して、速度が落ちてもまだぼくよりは速かった。 それにしても、アブナイ。 荷物は落とさないように走ってもらいたい。 一歩間違えば、大事故になる…。 大きなトラックが鉄パイプを巻き上げたりしたら、それこそ後ろの車が大変だ。 これは、慣性の法則が働かない。 吹田のパーキングで、落下物がありました、と伝えて帰ったが、ホントに危ない。 それにしても、奇妙な光景だった。 何となく、自分の無事をニュートンに感謝したい気持ちになった。 |
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