考えたこと2

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マクラ
朝のドラマを見ていると、懐かしい落語の演題が次から次へと出てくる。

愛宕山、算段の平兵衛、崇徳院、胴乱の幸助…。
難しい噺ばかりだが、どれもなじみのある噺。

落研時代、春と秋に大きな寄席をやるのだが、そこでやる噺は、かなり練習する。
前日、前々日には出演者一同集まって、順番にみんなの前で話すのだ。
最後の点検、という感じ。時にはOBも来て「ここはこうした方が…」というような注意ももらえる。

実際に落語を始めるまでの導入部をマクラというのだが、これは3年目くらいになると、自分のオリジナルを考えるのだ。
それは練習ではやらなかったりする。
本番で、部員にも笑ってほしい…ということになる。

素人の落語は最初が勝負。
マクラで笑わせたら、演者も落ちつくし、お客さんも安心する。
お客さんが安心するのは、すごく大事で、安心しないと余裕を持って聞けないし、余裕を持って聞けないと笑えないのだ。
だから、マクラには気をつかう。

なるべく、今からやる噺を関係のあるもので、今話題になっているような時事ネタや、その季節のネタ、直前の演者に絡めたものなどが好ましい。
最近のテレビ番組をサカナにするとか、自分ならではのものがよい…とはわかっていても、難しい。

あんまり成功した事はないなあ…。

一度だけ、満足のいくマクラができた。
あんまり練られたネタではなかったが、あとでテープを聞いて、ヘタな自分らしい、勢いで話したものだった。

そう、「勢い」も大事だ。
空回りしたらダメだが、ぼくの場合は、勢いがなければアウトという感じだった。

朝のドラマを見ていると、落語はいいなあ、と思う。

難しいですけどね。



| | 考えたこと | 01:41 | comments(2) | trackbacks(0) |

コメント
向かいの居酒屋が「寝床」って言うのは、良いのですが、四草の働いてた中華料理屋の名前が「延陽伯」って言うのはいかがなもんでしょうか?
小ネタがちりばめられており、製作側の「落語好き」に にやついてしまいます。

私の場合も、マクラはオリジナルのネタを使っていましたが、どれもこれも外して失笑待ちというパターンでした。受けるタイミングで思いっきり間をあけて、お客さんの失笑を無理やり待って・・・・・クスクスって来たら おもむろに
「こんにちは」
「おお おまはんかいな。まあこっちい入り」
てな具合でした。


6年間、落語をやって マクラで受けた事は1度もありませんでした。トホホ・・・・・・・・
| 第七世 松田久冬海 | 2007/11/10 9:10 AM |

そうでしたね。
中華料理屋は「延陽伯」でした。
さりげなく、落語の演題が入っていました。

主人公が引っ越しした時には、「宿替え」のネタがさりげなく使われていたみたいだし、たしかに、見る人が見たらわかる、という作りになっていますね。

冬海さんも落語をされていたんですか。
マクラは難しいですよね…。
昨日も書きましたが、余裕がないとダメですね。

今日は今までで一番外したマクラの話を書きます。

やったときは、大外しでしたが、「失敗した話」としてはよくウケました。

でも、今や昭和のネタは若い人には通じなくなりましたね。

寂しいものです…。


| suzy | 2007/11/10 9:30 PM |

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