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2007.10.22 Monday
ねずみ
まだ10月の下旬だが、年賀状の印刷のチラシが入っていた。
ぼちぼち来年の干支はなんやったかな…という季節。 来年の干支はねずみ。 「子」である。 関西では、母音を引っぱって、「ネェ」という。 「子」というと、思い出すのが、「高津の富」という落語。 金持ちになりすまして、宿屋に泊まった客が、宿屋の親父から、なけなしの金で富くじを買う羽目になってしまう。 そのクジが「子の千三百六十五番」。 これを関西弁で言うと、「ネェノセンサンビャクロクジュウゴバン」…そのままか。 最初の「ネェノ」というところにアクセントが来る。 六代目笑福亭松鶴が得意ネタにしていた。 松竹新喜劇(藤山寛美がいたころ)でも、この演題があった。 この「ネェノセンサンビャクロクジュウゴバン」が、一等の当たりくじになる。 金持ちを装ってはいるが、実際にはお金がない主人公が、クジの当選が終わって人がいなくなったころに高津神社にやってきて、「そういえば、ワイも一枚買わされたんや…」と言いながらこのクジを出して、当たりくじの番号を見る。 「えーと、一等が子の千三百六十五番か…、ワイのんが、子の千三百六十五番…当たらんもんやなぁ…」 ここで爆笑になる。 この落語の一番の場面。「当たらんもんやなぁ…」の前の間が難しい。 干支が「子」というと、この「子の千三百六十五番」という言葉が反射的に出てきてしまう。 来年は干支のかしらである「子」。 二番目の牛の背中に乗ってきて、ゴール手前で飛び降りて一番になった…と絵本に書いてあった。 もう、干支のことを考える季節か…。 それにしても、一年が早くなった。 |
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