考えたこと2

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失敗は失敗の元
岸田秀の文庫の中に、自らの人生訓が書いてあった。
それが、「失敗は失敗の元」。

フロイトを敬愛する心理学者らしい人生訓だと思う。
自分の死亡記事ということで書いた文章中にあった。

よく言われる、「失敗は成功の元」というのは、客観的な出来事に対して言われる言葉だと思う。
成功するはずの実験が失敗した…なんで?というところから、思わぬ成功が生まれるというようなことだ。

有名なポスト・イット(付箋紙)の成功も、最初から何度も貼ったりはがしたりするノリを作ろうとしてできたものではない…成功の元は意外と失敗の中にあるということだろう。
失敗した時こそ、成功のタネが潜んでいる…よくあることだ。
予期しない結果というのは、新しい発見のもとと言っていい。

でも、岸田先生の言っている「失敗は失敗の元」は人間の行動パターンのような、主観的なものについて言っていることだと思う。

人には無意識というものがあって、それは簡単に入れ換えられるような意識ではない。
もともと意識すらできないのだ。

その、無意識に主観というのは左右されている。

どういうワケか、同じ失敗をしてしまう…というのは無意識がそれを失敗と思っておらず、そうすることを望んですらいる…というようなことだから、「失敗は失敗の元」ということになる。

これこそ、フロイトが発見した「無意識」というものをひと言で表す人生訓、と岸田先生が思ったか、思わなかったか、それはわからない。

でも、きっとそれを意識して書いた人生訓だと思う。

逆の、成功は成功の元…これは言えないか。
成功は意志の問題でもあって、無意識は関係ない場合が多いから。

「失敗は失敗の元」、覚えておこう。


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