考えたこと2

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水中モーター
何度かプラモデルについて書いているが、最近はホントに見なくなった。

小学校の頃は、おもちゃ売り場といえばプラモデルだったし、こづかいをもらったら、真っ先にプラモデル屋に走っていた。
今ほど精度も良くなかったので、部品についているバリをきれいにとって、接着剤でひっつけていた。
部品は各々プラスチックのハシゴ状のものにひっついていて、それをきれいに外さないといけない。
部品外しのためには、爪切りが必需品だった。
爪切りでパチンと外した部品をヤスリ部分でこすって、きれいにして、ひっつける。

当時、潜水艦や船の模型が多かった。
イ号潜水艦やUボートといった、第二次大戦中のものや、サブマリン707(だったと思う)というようなマンガの模型もあった。
簡単なものは、ゴムを巻いて、それが戻ろうとする力でスクリューを回して進むのだが、ぼくらが小学生の時に、画期的な新製品が出た。
マブチの水中モーターである。

マブチといっても、今の若い人にはわからないかもしれない。
昔はプラモデルを動かすためのモーターを作っていた会社だが、今やDVDプレーヤーや自動車の中の小型モーター、デジカメ、コピー機、歯ブラシなどの中に組み込まれる小型モーターの大会社になっている。
ホームページで会社の沿革を見ると…載っていた!

1967(昭和42)年3月 模型、玩具の新しい動力として水中モーターを発売する。

そうそう、それである。

単三電池を一つ、キャップの中に入れて、閉める。その電力で直づけのモーターを動かしてスクリューを回すのだ。
水中モーターには吸盤が付いていて、それをプラモデル本体につけるだけで、水の中を走ることができる。
プラモデルはボディがあればよい。
極論すれば、樹脂製の洗面器の底に水中モーターをつければ、それが動くのである。

出た時は、すごいなあ、と感心した。

いくつか、水中モーターをつけれるモデルを作ったと思う。
狭い風呂の中、近所の川などで浮かべたことを覚えている。

何が悪かったのだろうか…。
しばらくしてなくなった。

一つは、水中モーターを使って遊ぶような場所がなくなっていったこと。
もう一つは、やっぱり防水等のために重くなったことではないか。

何かのひょうしに沈んでしまうと、もう終わりだった。

それでも、ぼくが10歳の時に発売された水中モーターは忘れられない。

ネーミングもすばらしい。

「水中モーター」そのままである。

あのマブチモーターが、今やすごい企業になっているのは、隔世の感がある。

でも、そのホームページに、水中モーターのことが書いてあるということは、子供の夢を育ててきた会社という思いがあるに違いない。

水中モーター、覚えていませんか?




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