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2007.09.24 Monday
鉛筆と消しゴム
最近、消せるボールペンというのが出ている。
フリクションボールという名前だ。 これは、インクが無色になる、という効果を使っているとのこと。 ペンの反対側に専用のゴムがついていて、インクが乾いたらそれでこすると、摩擦熱でインクが無色になり、消える…という仕組みとのこと。 いったん高温になって消えると、もう戻らないという不可逆反応らしい。 なるほど。 ワープロになる前は、本当によく消しゴムを使った。 前にも書いたが、報告書などを書いていると、あ、これも書きたいとか、書くのを忘れていたこととか、書いている最中に思い出す。 そのたびに消しゴムで消す。 ぼくは硬い芯が好きで、FかHを使っていたので、消しにくい。 HBだと、筆圧が高くて芯が折れるのと、手が真っ黒になるのだ。 ウチの子どもたちは、小学校でBを使えと推奨されているらしく(たしかに、Bで書くとコピーをしても鮮明だが…)、手が黒くなりながらもBを使っていた。 ぼくらの頃は、HBだったのだが…。 それでも、プラスチック消しゴムができて、きれいに消せるようになった。 昔のゴム消しとか、砂消しだと、何度も消していると、紙が破れてしまう。 図面も、鉛筆で描いていた頃は、電動消しゴム(電消し)をよく使った。 一部分だけをきれいに消すためには、電消しと消し板は必需品だった。 電消しも、当初はコンセントにつなぐタイプでないと、回転数が低くて使いものにならなかったが、10年くらい前から充電電池が良くなって、充電式のものに変わった。 常に充電台に置いておいて、コードレスで使えるもの。これは便利だったなあ。 でも、図面をコンピューターで描くようになって、これも不要になった。 長い報告書を書いていて、途中でどうしても書き足したくなった時など、別の紙に書いて、切り貼りしたこともあった。 これは、ゼロックスができたおかげだ。 ゼロックスの効果はさておき、ワープロができて、消しゴムの需要もだいぶ減ったのではないか。 いいニオイのする消しゴムや、キャラクターの消しゴムなど、本来の用途以外のところで売った消しゴムもあったなあ。 でも、今回、消せるボールペンが出て、また消しゴムの需要が減っていくのかもしれない…。 消せるボールペンを作った会社は、消しゴムも作っているのだが。 学校はまだまだ紙と鉛筆の世界だ。 それは続けるべきだと思う。 手を動かすことで覚える…という効果もある。 それは、ボールペンでもいいのだが…。 やっぱり、鉛筆と消しゴムか。 小学校1年の時に、真新しい筆箱に、とんがったHBの鉛筆(なぜか、ふかみどり色と決まっていた)にキャップをかぶせて、並べて持っていった、あの感覚…ウチの子どもたちも同じだったが、鉛筆はBだった…、あれは続けてほしいなあと思う。 単なる郷愁かもしれないが、あれが消せるボールペンになったら…、何となく寂しいものがある。 やっぱり、鉛筆と消しゴムはなくしてほしくない。 と、思いつつ、ワープロを使って書いているのだが…。 すみません…。 |
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