考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< April 2025 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
コンマツ現象
その時、ぼくらはある問題について話しあっていた。

その問題とは、あるものが、ある日突然壊れてしまうという問題だった。

なぜそんなことが起こるのか、頭を悩ませていて、何人かが集まって会議をしたのだ。

みんな、真剣だった。理由もなく壊れるハズがない。結果には原因があるはずだ。

誰かが、過去に衝撃を受けていて、その履歴がものの中に隠れていて、ある日突然思い出すのではないか…と言った。

実際、そんな理由しか思い当たらず、誰もが頭の中にそんな考えは持っていたが、そんなことはないだろうと思って、言い出せずにいた…、そんな感じだった。

そうやろか…誰もが口の中で言葉にした時、その会議を仕切っていたFさんが、「それは、コンマツ現象やな」と真顔で言った。

コンマツ現象という言葉を聞いたことがなかったのだが、経験豊富なFさんが言うことだから、「はあ、そうですかね」…
と言いながら、コンマツとはどういうことだろう?どういう字を書くのだろう?何か横文字の略語だろうか…などを考えをぐるぐる巡らせたが、わからない。

どう考えてもわからなかったので、「あのー、コンマツ現象て、何ですか?」と聞いた。

Fさんはぼくより5年ほど年上で、関西出身である。

「コンマツやがな。むかし、大村昆がやってた、「番頭はんと丁稚どん」知らんのか?」という。

よく聞いてみると、むかしテレビでやっていた喜劇で、大村昆が、こん松という丁稚の役をやっていて、「コンマツ」はその「こん松」だという。

こん松は、いつも番頭はんになぐられるのだが、なぐられて、しばらくしてから、「痛い!」というギャグが定番だったらしい。
要は、そのこん松のように、衝撃を受けてから、しばらくして反応するということを、「こん松現象」という名前で呼んだだけ…ということだ。
知っているハズがない。
一同、あきれてしまったが、あまりにもマジメな言い方だったので、「ほー」としか言いようがなかった。

「こん松現象」という言葉、もちろん、グーグルで検索しても出てこない。
あの時の関係者しか知らない言葉だろう。

それにしても、あの時のFさんの言葉は忘れられない。

「それは、コンマツ現象やな…」

ちなみに、その問題は後日解決したのだが、「コンマツ現象」ではなかったということだけ、記しておきます。



| | 考えたこと | 23:55 | comments(0) | trackbacks(0) |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://hdsnght1957kgkt.blog.bai.ne.jp/trackback/233328
トラックバック