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2007.08.22 Wednesday
セミの声
今年は暑すぎるせいか、ツクツク法師のなく声がまだ聞こえない。
あの声を聞くと、ぼちぼち夏休みも終わり…と思ったものだ。 最近はアブラゼミの声ばかり聞こえる。 小学生のころは、ニイニイゼミという小さいセミもいて、夏の初めに鳴いていた。 少し大きめのクマゼミは、以前はあまり見なかったが、最近は増えたような気がする。 そういえば、ミンミンゼミというのもいたと思うが、今もいるのかな…。 あまり声を聞かないような気がする。 山に登ると、ヒグラシの声が涼しげだ。 カナカナカナ…と消えゆくように鳴く。 だいたい、小さな生き物ほど寿命は短いのが通例だが、アブラゼミは長生きだ。 地中で7年過ごすという。 地上に出てきてから、1週間ほどで死んでしまうというが、それでも生命としては7年と1週間である。 他の昆虫がどの程度長生きするのかわからないが、7年と1週間は長いのではないか。 ぼくら人間は、地上に出てきて、1週間で死んでしまうということをかわいそうだというニュアンスで捉えるが、だれもセミに聞いてみたわけではないので、地上がよいと思っているのかどうかはわからない。 実は地中の7年間はすごく楽しい時間かもしれない。 最後の1週間は、自分の命を残すために仕方なく、羽化して地上に出てきているだけかもしれないのだ。 セミは昼間に鳴く。夜はあまり聞かない。 夏の暑いさかりに、あんなに小さな身体で、どこから音が出るのか…というくらいの声で鳴く。 発音体がどうなっているのかわからないが、せいぜいウォークマンのヘッドフォン2個くらいの大きさだろう。 それで、あれだけの音がでるのだから、研究すればすごく高能率のスピーカーができるかもしれない。 暑さを感じさせる声だ。 夏…暑い…セミの声…。 秋は夜長にコオロギやスズムシが鳴くのとは対照的である。 夏は昼、秋は夜…季節をあらわす時間に鳴くのかな。 でも、もうぼちぼちツクツク法師が鳴く季節だ。 あの声を聞くと、ぼちぼち夏が終わると思える。 暑すぎて、ツクツク法師もでてくるのを渋っているのかもしれない。 8月も下旬となった。 子供らには悪いが、9月が待ち遠しい…。 |
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