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2007.06.07 Thursday
金の値打ち
金といっても、カネの事ではない。
元素記号でAu、ゴールドの金のことだ。 以前、NHKスペシャルで宇宙の番組をやっていたが、その番組中で重い元素はすごく大きな爆発(温度と圧力が大きい)によってしか、作ることはできない…というような事を言っていた。 インターネットで調べると、核融合(太陽で起こっているような反応)では、鉄までの元素しかできない、と書いてあった。 だから鉄はたくさんあるのだそうだ。 鉄よりも重たい元素は、そう簡単にはできない…ということになる。 金がなぜ少ししかないのか…というのは、そう簡単に作られないから、という単純な答えになるらしい。 詳しくはこちらに… http://www.astroarts.co.jp/news/2001/04/09gold_formation/index-j.shtml それにしても、すごい話だ。 地球上にある金は、宇宙のどこかで破壊的な爆発によってできたものが、隕石の形で地球を形成するときに混じった、ということなのだから。 こんな事を考えていると、本当に不思議な気持ちになる。 金や銀などの金属は、この地球ができるはるか昔に、宇宙のどこかで起こった、めったにない大爆発のなごりであり、いつのことかも、どこのことかも全くわからない。 そう思うと、金は貴重だという事がよくわかる。 金が少ない理由がわかったからといって、どうなるのか…という議論はさておき、人間は、そんなことを考えつく事ができる。 その想像力には本当に感心する。 感心するのだが、もう一つの不思議が頭をもたげる。 もしも、人間が一人もいなくなっても、人間の残した考えは残るのだろうか…。 これは、まだ答えの想像もつかない問題だ。 |
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