考えたこと2

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マネー・ハッキング
マネー・ハッキング 幸田真音 講談社文庫

だいぶ前に、デリバティブの事が書いてあるとのことで、買った本。
連休前に読んだ。

この幸田真音という人は、もともと外資系の銀行でディーラーをやっていただけあって、銀行内部の様子やディーリングの場面はすごく臨場感がある。

主人公は女性のベテラン銀行員。業務一筋で、プロのキャリア・ウーマン。
そこに、若い天才ハッカーと中年の債権ディーラーが絡んで、一つの賭けをやるというおはなし。

3人の生まれも育ちも全く違う人間が、一つの犯罪をやるために力を合わせ、だんだんと強い絆で結ばれていく。

そして最後には、3人とも自分の夢を追って、別れていく…。

犯罪を犯しながらも、銀行内部の不正を暴き、どんでん返しが心地よいストーリー。

1996年に書かれた作品であり、インターネットの記述については少し古さを感じるが、銀行内部のディーリングの様子や伝票処理、オプション取引の様子など、迫力がある。

お金が、お金を生む…虚業である銀行の中がよくわかる作品。

この人の金融小説は面白いですよ。


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