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2007.05.13 Sunday
ホントだろうか?
こないだ、内田樹(うちだたつる)という人の「寝ながら学べる構造主義」という新書を買ってきた。
まだ、読みはじめたところなのだが、ビックリするようなことが書いてある。 まえがきで驚いたのだ…。 「なぜ私たちはあることを「知らない」のでしょう?なぜ今日までそれを「知らずに」きたのでしょう。単に面倒くさかっただけなのでしょうか? それは違います。私たちがあることを知らない理由はたいていの場合一つしかありません。 「知りたくない」からです。 より厳密に言えば「自分があることを「知りたくない」と思っていることを知りたくない」からです。 無知というのはたんなる知識の欠如ではありません。「知らずにいたい」というひたむきな努力の結果です。無知は怠惰の結果ではなく、勤勉の結果なのです。」 ホントだろうか? これはすごいことだ…と思う。 知らずにいたいという「努力」の結果?が知らないということ…リクツの上では合っているが、生まれて初めて聞いた言葉だ。 ここで言われている無知というのは、未開の地の住民が、自然科学を知らないというようなことではないだろう。 まさに、今の日本のように情報があふれている状況で、何かを「知らない」ということを言っているのだと思う。 それにしても、いきなり裏側から世界を見ているような気にさせる言葉である。 こういう事を言える人は、本当にすごいと思う。 しかし、中味を読まないと…。 |
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