考えたこと2

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名探偵のコーヒーのいれ方
名探偵のコーヒーのいれ方 クレオ・コイル ランダムハウス講談社

マンハッタンのコーヒーハウス、「ビレッジブレンド」が舞台。
主人公はこの店のマネージャー、クレア・コージー。以前の夫がコーヒー豆の買い付けに世界を飛び回っている。
その夫の母親がビレッジブレンドのオーナーである。

主人公がニュージャージーから、このマンハッタンに戻ってくるところから、物語は始まる。

ミステリとしてはさほどこみ入ったものではないが(充分に楽しめるけど)、とにかくコーヒーについて語られるところが魅力的な本。

出てくるコーヒーの種類も豊富。

ギリシャ・コーヒー、トルコ・コーヒー、ダブル・エスプレッソ、ダブル・トールラテ、トリプル・エスプレッソ、グランデ・イタリアンロースト、カプチーノ、モカチーノ、スキニー・ヘーゼルナッツ・キャップ、カフェ・カラメル、カフェ・キスキス、アメリカーノ、グランデ・スキニー、モカミント・キャップ、バニラ・ラテ、モカ・ボッチ…。

読んでいると、コーヒーが飲みたくなることは間違いない。

コーヒーハウスにたちこめる、あのにおいが漂ってくるようだ。

「カウンターのむこうから見ると、いともかんたんそうに見える。けれどグルメコーヒーをつくる人のうち、どのくらいの人が知っているのだろうか。エスプレッソひとつとっても、品質を左右する要素は四十以上もある。たとえばエスプレッソマシンの汚れ、コーヒーの粉の量、粒子の大きさ、粉を押し固めたときの密度、その形、吸水量、水質、水圧、水温、抽出時間。これ以外にも完璧なエスプレッソの抽出を阻もうとする要素はおよそ三十ある。」

「エスプレッソを抽出するとき、わたしはコーヒー豆をうんと細かく挽いてフィルターにできるだけ固く押しこむ。こうすれば抽出のスピードを抑えることができる。噴出口からエスプレッソがジャーッと流れ出ることはなく、たとえていうと、熱いハチミツが”たらたら”こぼれるように出てくる。この液体には粉末状のコーヒーから抽出された油分だけが溶けている。これに対し、ふつうにいれたコーヒーには、単に成分が溶け出しているだけ。
 質の高いエスプレッソというからには、エスプレッソマシンからたらりたらりと出てくる美しい赤褐色のクレマだけで構成されているべきだ。クレマとはコーヒーが泡だったもの。うまく抽出されたエスプレッソになるかどうかを左右する最大の決め手となるのが、このクレマだ。粉状のコーヒーから油分が抽出されていないものは、エスプレッソとはいえないのだ。」

今日、この本に載っているレシピにしたがって、オレンジスライスとシナモン、ホイップクリームを使ったコーヒーを作ったが…。
やはり、プロに任せないと、おいしいコーヒーは飲めないのかもしれない。

コーヒー好きの人にはオススメのミステリです。


| | | 23:56 | comments(0) | trackbacks(0) |

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