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2007.02.14 Wednesday
キロ・メガ・ギガ
1980年代に発表されたパソコンは、中にためることのできるデーターの容量がキロバイトという単位だった。
キロというのは、キロメートルのキロであり、1000倍ということ。(1000メートルは1キロメートルでしょう。) 1バイトというのは英数字1文字をあらわすための大きさである。 1990年代になって、その単位がメガバイトになった。 メガというのは、キロの1000倍で、100万バイトが1メガバイト。 2000年を少し越えて、これがギガバイトになった。 ギガはメガのさらに1000倍。 すごい単位である。 ギガバイトが出てきた時には、こんなものがいるのかな…と思っていた。 キロバイトの時代は、主に文字の時代だったと思う。それも、モノクロだ。 パソコンは、モノクロの文書を作ったり、数字を入れたりするものだった。 メガバイトが必要になったのは、一つはカラーになったこと、そして画像や音声を扱うようになったことだ。 今の高性能のデジカメで撮った写真は1枚で数メガバイトのものもある。 カラーの画像を扱おうと思ったら、メガバイトが必要になったということか。 音声も音楽1曲で数十メガバイトという単位になる。(今は音声信号を圧縮して小さくできるようになったが…) そして、ギガバイトは、画像や音声をたくさんためておこうとすると必要になる。 また、同じ画像でも動画を扱おうとすると、ギガ単位になってくる。 映画1本で数ギガバイト(DVD1枚)になるのだ。 必要は発明の母…とはよく言ったもので、そういう需要に応えて、どんどん大容量の入れ物ができてきた。 文字から画像・音声、モノクロからカラー、そして動画へ…という変遷が、キロ、メガ、ギガという変化になった。 一文字1バイトから、1000、1000000(百万)、1000000000(十億)という単位になったのだ。 文字ベースで考えると、すごい量である。 ちなみに、このブログを1年以上続けているが、すべての文字を合わせても、1メガバイトにもならない。 今や500ギガバイトというような入れ物(ハードディスク)が数万円で買えてしまう世の中になった。 このままいくと、どうなるのだろう…? 今の動画をハイビジョンというような精細な動画にしたりすると、どんどん容量が必要になってくる。 ギガのさらに1000倍、テラという単位になる。 テラの1000倍はペタ、ペタの1000倍はエクサ、エクサの1000倍はゼッタ、ゼッタの1000倍はヨッタ、ヨッタの1000倍はハーポ、ハーポの1000倍はグルーチョ…というらしい。 僕が生きているあいだ、ずっとパソコンと呼ばれるものがあるのかどうかはわからないが、死ぬ頃には1ゼッタバイト…というような容量になっているのだろうか…。 それでも、文字や言葉はなくならないだろう。 容量が大きくなるのはよいが、どんどん1バイトあたりの内容が薄まっていく。 そのうち、人類が今までに書き残した文字すべてが、1枚のハードディスクに収まるような時代になるのだろうか。 集め方はさておき、それはすごいことだ。 何がすごいのか…わからないくらい、すごいことだと思う。 その頃、人類はそれを役立てることができるのだろうか? 難しい問題のような気がする。 |
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