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2007.02.05 Monday
間違いだった
ずっとそう思ってきたことが間違いだとわかると、ちょっと面食らう。
特に、それが長い間思ってきたことになると、ビックリする。 そういうことが、最近あった。 高島俊夫という人が書いている「お言葉ですが」というシリーズがある。 今、5巻目を読んでいる。 このシリーズは、日本語の言葉にこだわる作者(支那文学が専門)が、いろいろな言葉をテーマにして書いているコラム。週刊文春の連載をまとめたもの。文庫になっている。 その中で、戦時中のことが出てくる。 きっと、僕らの年代の多くの人が信じていることだろうが、戦時中は英語は敵性言語として使用がはばかられたという話。 野球で、ストライクを「よし」、ボールを「ダメ」と言った…有名な話ですよね。 これは、間違いとのこと。 当時のいろいろな証言や文献を元に書かれていた。 事実としてなかったということではないが、実際には大学野球ではそんなことは一切してないし、当時始まった職業野球で形式上そういうことにしただけ…ということらしい。 そうだったのか。 ずっと日本はアホなことをしたんだと思っていたが、そんなことはなかったのだ。 それにしても、どうして事実がちゃんと後世に伝えられていないんだろうか…。 そんなに過去の話でもないのに。 面食らっても、ビックリしても、自分たちの歴史を正しくわかるのは、よいことだと思う。 この「お言葉ですが」というシリーズ、面白いですよ。 |
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