考えたこと2

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SG-1000
22歳で就職した。

給料をもらって、親に何か買ったというような覚えもない。
親不孝だったか…。

24歳の時に、当時の自分としては大枚をはたいて、エレキギターを買った。
それがSG-1000というヤマハのエレキギターである。

当時、高中正義というギタリストがいて、ファンだった。
何枚かLPを持っている。
高中正義は、SG-2000というモデルを使っていて、これは20万円だった。
当時の国産のギターでは最高峰だった。
ギターのボディとネックの部分が一体になっているのだ。
スルーネック構造といって、それだけ大きな面積の木材が必要だから、当然値段も高い。

その一つ下のモデルがSG-1000である。

ボディが一つの木材ではなくて、三つの木を貼り合わせて作っているのが一つの特徴である。
ボディが厚くて、すごく重い。

左右対称で、きれいなデザイン。
色はブラウン・サンバーストといって、中央部が茶色で、縁の部分が黒になっている。
調べてみると、今でも作っているんですね!(でも、値段は倍になっている!)

http://www.yamaha.co.jp/product/guitar/column/eg/col05103101/003.html

買ってから25年。
毎日のように弾いた頃もあったし、じっとスタンドに立っているだけの時期もあった。
子どもが小さい頃は、部屋の奥の方にしまっていたなあ。

何度か大手術をしている。

音が合わなくなって、ブリッジの位置を変えてもらい、古くなったパーツを全部交換して、きれいにしてもらい、最近ネックとフレットをリペアしてもらった。

いくつかのギターがあるが、このSGが一番の古株である。

今日、西日が差す窓のそばのSGを眺めていて、おじいさんの古時計ではないが、この25年間、ずっとそばにいたなあ、と思った。

最近は、レッスンにも持って行くようになった。
とにかく、重いのだが、ここまでくると、もうモノではない。
長い歳月をともに過ごした仲間という感じになる。

リペアしてもらった楽器屋さんがすごく上手なので、25年の歳月を感じさせない。年をとった僕よりも、若々しく感じる。

そこここに傷があるが、それも歴史だ。

年とともに、モノに対する執着がなくなってきたが、こいつには逆に執着が増えている。

別に名前をつけているわけでもなく、特に意識していたわけでもないが、気がついたら25年経っていた。

ここに来て、25年…。

今日の夕方、夕日をあびて、ギターが話したような気がした。




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