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2006.09.18 Monday
おかしなこと
消費者金融でスゴイ金利で貸し金をしているのが、問題になっている。
新聞を見ると、貸金業者のことがいろいろ書いてある。 対策は、やってもらえばいいと思うが…。 もう10年近く前になるか…。 後輩が休みの日に、朝からパチンコに行って、夕方までやって、16万円勝ったという話を聞いた。 長いこと、パチンコなど行ったことがなかったので、びっくりした。 16万円といえば、大金である。 常識的には、今の日本で、16万円が「はした金」という人はいない、と言っていいと思う。 会社に入りたての頃、出張先でみんなで夕食を食べた後、時間つぶしにパチンコをやったことはあったが、その頃はいくら頑張っても2万円勝てればへとへと…だったと思う。 もともと、ギャンブルの才能はないし、僕にとっては時間つぶし以上の目的はなく、出張中以外にパチンコをすることはなかったし、部署を変わってからは全く縁が切れた。 それにしても、16万円には驚いた。(勝った彼は、おかげで夫婦円満なひとときを取り戻した…と言っていたが。) いつからそんなレートになったのか…。パチンコ台のデジタル化がそれを進めたことは間違いないと思うが、これはおかしいのではないだろうか。 2004年の統計では、1年を通して働いた人の平均月収は37万円程度という。 16万円といえば、その平均給与の半分近くである。 16万円(もっと高額もあるらしいが)勝つ事ができる、ということは、同額以上負ける事もあるわけで、20年ほど前に比べて、圧倒的にハイリスク・ハイリターンになっているということだ。 調べてみると、パチンコは賭博ではない、ということになっていて(遊技だそうだ)、だから、儲けを自治体に配分するというような事もない。月収を簡単にスッてしまう事ができる遊技…何かオカシイ。 平成13年の統計では、全国で1万5千軒のパチンコ屋があるとのこと。 増えているのか、減っているのか知らないが、エライ数だと思う。 正式な賭博ではないのに、簡単にサラリーマンの1ヶ月の給料が飛んでしまうような遊技場が、街のそこここにあるのである。 こんな国、世界中探しても無いと思う。 全国に1万5千軒ですよ…。 手でハンドルをはじいて、玉を自分で打っている時代はたしかに遊技だっただろうが…、今や一大ギャンブル産業である。 こないだ、バレーボールの国際試合を見ていたら、パチンコ台を作る会社がスポンサーになっていた。 アミューズメント産業などという言葉になっているが、あれはギャンブル産業だ。 それだけの売り上げと利益がある産業に成長した、ということは、それだけ負けている人がいるということでもある。 たしかに、ラスベガスのように一日で全財産を使ってしまう…というような事はあり得ないが、ラスベガスがアメリカ中に何万カ所もあるわけではない。ラスベガスはラスベガスだけだし、賭博場の儲けはみんなに還元されるようになっているハズだ。 繰り返すが、こんなハイリスク・ハイリターンのギャンブル場(遊技場)が、朝から夜までオープンしていて、街にあふれている国など世界中探してもないと思う。 貸し金を規制するのは結構だが、なぜ人がお金をどんどん借りてしまうのかという要因も潰さないといけないだろう。 自由競争に賛成だし、人の自己責任は大事だと思うが、いくらなんでも非常識だと思う。 |
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