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2006.09.13 Wednesday
Boston Public
有名なデビッド・E・ケリーというプロデューサーが作った、アメリカの学園もののドラマがBoston Public。
ケーブルテレビでやっていた。 今では日本でもやっているようだが、学校ものといっても、このドラマは公立高校の先生たちが主人公である。 生徒は少ししか出てこない。あくまで、先生が描かれる。 頼りになる校長、厳しい教頭、心の問題を抱えた社会科教師、結婚に失敗した音楽教師、弁護士を辞めて学校に来た教師、教室で拳銃を発砲したりする熱血教師などなど。 見ていると、歴史の授業など、面白い。もともと、アメリカの歴史自体が近代しかないので、一つの出来事を詳しくやっている。 なぜ、日本と戦争を始めたのか…などのやり取りもあった。 成績に対する生徒の思い入れや、ドラッグや銃の問題など、よくなったとはいえ、アメリカの持つ問題もよくわかる。 9.11のあと、イスラム系の生徒に対するイジメを校長が止めたエピソードや、教え子がイラクで戦死するというエピソードなど…すごく考えさせられるテーマが続いた。 人種差別については、何度も繰り返し描かれている。 黒人だけでなく、ヒスパニックの人たちも出てくる。 アメリカの社会派のドラマには、鋭い問題提起がある。 よく練られた脚本、すばらしい俳優の演技…お金もかかっているのだろうが、どうしてこんないい番組をゴールデンタイムにやらないのか。 今の民放の番組は総バラエティになってしまって、全く面白くない。 こんなにいいドラマ、もったいない。 気楽で下らない番組ばかりやっていると、誰も民放を見なくなるぞ。 視聴拒否とかできないのか? そうか、元もとタダだから、拒否の意味がないのか…。 今のテレビはほんとに何とかならないものか。 |
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