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2006.09.09 Saturday
インターネットラジオ
昔、ハムというのが流行った。
アマチュア無線というヤツだ。 中学の頃、免許を取ろうかな、と思ったが、コイルのインダクタンスか何かの公式でつまずき、断念した。 でも、無線というものにはちょっと興味があった。(無線機がかっこよかったのだ。) そのころ、海外のラジオ局を受信して、その局に連絡をすると、その放送局から絵はがきのようなカードを送ってもらえる、という事を知った。 当時、ちょうど集積回路というものができて(ICというヤツだ)、ラジオの性能が上がったんだと思う。 ソニーも、ナショナル(パナソニックか)も、すごくメカニカルなラジオを作っていた。 興味のある人は、「ソニー ICF-5900」でインターネットで検索してみてください。 大きなダイヤルと、周波数の表示窓、たくさんのスイッチ…メカ好きの男の子の心をときめかせるものだった。 当時、時々三宮に行って、電気店でカタログを集め、家で何度も見ていたりしたものだ。 カタログには、お世話になったと思う。タダできれいな冊子を見ることができるし、電波の説明や新しい回路の説明など、わけがわからなくても読んでいるだけでその気になった。 話はそれたが、結局お金がなくてメカニカルなラジオを買うことはできなかった。 でも、世界にはたくさんの放送局があって、それを聞くことに憧れた時期があったのだ。 ところが、今はパソコンを買うと、メディアプレーヤーなるものがついてきて、そこから世界中のラジオ局にアクセスすることができる。 電波など関係なく、マウスをクリックするだけで(主にアメリカやイギリスだが)数え切れないほどのラジオ局を聞くことができる。 今、アメリカのトーク番組を聞くと、涙声で9.11の思い出話をやっていたりする。 すごい時代の変わりようだ。 これも、インターネットによる変化の一つだと思う。 きっと、そのうちにマウスをクリックすると、テレビの番組も見られるようになるんだろう。 (もう見られるのか…) CBS、ABC、CNN、BBC…インターネットのパケットが電波を越えて世界に情報を運ぶ。 どうなっていくんだろう。 インターネットはもともとアメリカの軍隊が、核戦争でも通信がとぎれないように…という事で作られた技術だが、とっくに開発者の意図を大きく通り越して発達をとげている。 20世紀最大の発明は?と聞かれたら、間違いなくインターネットだ、と答える時代が来ているのかもしれない。 |
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