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2006.07.20 Thursday
強いと上手い
女子テニスのシャラポワのファンである。
あの強力なフォアハンドのストロークはすごい。 闘志むき出しで声を出してプレイするところもイイと思う。 しかし、テニスをやっている息子に言わせると、シャラポワは下手だという。 こんな選手が勝つと面白くないらしい。 それでも、去年のウィンブルドンで優勝したではないか、というと、あのような選手が優勝するのはヨクナイ事だという。 プロのスポーツで優勝するのは強いからであり、シャラポワはきっと筋トレなどをして身体を鍛え、あのストロークを打てるようになったから、勝てるのだ。強いものが勝つ、それがスポーツではないかというと、強いということと上手いということは違うという。 何でも、今はラケットが進化し、ネットに出たりするというような駆け引きがあまりできなくなったとのこと。 木のラケットの頃は、もっと頭脳的な作戦にのっとったテニスができたようである。 それは、古いプロのプレーヤー(マッケンロー)も言っているらしい。 それはそれ、規則の許す範囲でなら、何をやっても勝つのがプロであり、強ければいいのだ、というとそれは面白くないという。 結局は負け犬の遠吠えではないか…ということにしたのだが、気持ちはわかる。 強いと上手いは違う、というとそうかもしれない。 玄人好みというと、ちょっとニュアンスが違うが、落語でもバカ受けはしないが、よく知っている客には人気のある噺家というのはいる。 シブイ、というヤツか。 強いものが勝つ、上手いものが勝つとは限らない。 たしか、ジーコ監督が退任の挨拶でそんな意味の事を言っていた。 芸術的なサッカーを、力のサッカーが凌駕する時代が来た…。 できれば、上手いものが強いものに勝ってほしいとは思う。 それでも、素人には、シャラポワのストロークは芸術的に見えるから、それでいいのだ。 |
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