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2006.07.20 Thursday
北海道のこと
20代の頃は、毎年冬に北海道に行っていた。
もちろん、仕事である。 行った先では車に乗るので、北海道というと、冬、そして車、という連想になる。 現地の人があきれるのだが、一日外で仕事をする。 とにかく、寒い。 工業団地や河川敷など、だいたい吹きさらしの場所が多かった。 一度、帯広の住宅公園みたいなところで仕事をした時、あまりに寒くて、昼にファミリーレストランで食事をした後、パフェを頼んで食べたら、やたらおいしくて、ペロッと食べられた。 甘いものを食べると、昼から、寒さに耐える元気が出るのだ。 本当に身体の中から温めるという感じ。 それも、そうだろう。一日マイナス10度以下のところに立っているのだ。 「これは、効く」ということになると、十数人のオトナが、食事が終わると、パフェを食べ始めた。 中には、どうしても甘いものはダメ、という人もいたが、寒いと身体が甘いものを欲することがわかり、食べざるを得なくなる。 異様な光景だろう。 異常に厚着した団体がドヤドヤと来て、思い切り食べて、そのあとパフェを頼んでいる…。 (北海道の人は、冬は薄着である。室内が暖かいのだ。) 冬山に登る時には、板チョコを持って…というのは、本当である。 寒さに耐えるには、甘いものが一番だ。 仕事が終わって、夕方帰る時には、いつもラジオで、「ベストテン北海道」という番組を聞いた。 他にも民放があったと思うのだが、どういうわけか、北海道放送(HBC)のベストテン北海道だった。 あまり色気のない番組で、男性のアナウンサーが、「ベストテ〜ン、ほっか〜いどう」というのが、随所に入る。 今でもやっているのだろうか…。妙にあの抑揚が懐かしい。 夜は、飲みに出る。 飲み屋に行って、ビールを頼むと、冷蔵庫から出してくる。 何度か行くと、お店の人と顔なじみになる。関西弁だから、めずらしいのだろう。 「冷蔵庫に入れておかなくても、外に出しといたらええやん」というと、 「外に出したら、凍って割れてしまうから、冷蔵庫に入れて温めてる」という返事。 なるほど、温めるために、冷蔵庫を使うのか…と驚いた。 札幌のラーメンはおいしかったし、ホッケやキンキ、イカそうめん、とうもろこし、男爵いも…どれもおいしかった。 (安いものしか食べていない…) 千歳で食べた、イクラ丼もおいしかった。 ということで、冬の北海道は素晴らしい。 シンドイ仕事ばかりだったが、楽しかった。 結局、夏の北海道には行ったことがないが、北海道は冬がいい、と勝手に思っている。 |
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