考えたこと2

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言霊信仰
以前、井澤元彦という人が書いた、「言霊」という本を読んで、すごく面白かった事を思い出した。
言霊(ことだま)は日本人が持っている、言葉に対する信仰であり、口から出た言葉が力を持っている、ということ。

第二次大戦のころ、「日本は戦争に負ける」という事を言うことがタブーだった、という事を聞いたことがある。
勝つとか負けるとか言うのは、単なる意見、見解であって、そうでなければ、そうではない、と反論したらよいだけのことだが、それを言うことが罪になる、という事は、日本人が言霊信仰を持っているからだ…という事だった。

「戦争に負ける」という言葉を発することで、その言葉の言霊が、日本の戦争を負けさせる力を出す、ということだ。

今朝やっていたアメリカ映画で、ノーヒット・ノーランを達成しそうな状態になった時に、そのことを口に出してはいけない、という感覚は、言霊に通じるものがある…と思った。

そういう時に出る言葉は、「もうちょっとで、ノーヒット・ノーラン。できるかな?」というような言葉であり、その、「できるかな?」という言葉の言霊が悪さをするように思える。アメリカでも、言霊はあるのか。

野球のノーヒット・ノーランなら、縁起かつぎの言霊信仰もあっていいと思う。

しかし、日本では野球だけでなく、いろんなところで言霊信仰が生きているように思える。

「このままなら、潰れてしまう」というような言葉は、どうしても言うのが、はばかられる事が多い。
それには理由があり、単なる意見なのだが、それを言うことはまるで潰れることを願っているように思われる…という感じ。

やっぱり、言霊パワーは生きている。
そう簡単に、なくなりはしない。

でも、アメリカにもありそうなことがわかって、今日はちょっと面白かった。

人間は言葉というものを持ちはじめて、もうだいぶ経つと思うが、まだまだ言葉というものの持つ力を使いこなせていないのかもしれない。



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