考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< April 2025 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
いまだにわからない
こないだ、NHKの「その時歴史は動いた」でゼロ戦の事をやっていた。
ゼロ戦の設計者と海軍の確執、日本とアメリカのパイロットの人命に対する考え方、戦闘機そのものに対する考え方というようなテーマだった。

仕事帰りのクルマの中で、音声だけを聞いたのだが、最後の方で特別攻撃隊(特攻)のための戦闘機に選ばれたのがゼロ戦だった、という事に対して、設計者が非常に残念に思っていた…というような部分を聞いて、果たして今の十代、二十代の人たちは、こんな番組を見て、どの程度わかるんだろう?と思った。

もちろん、僕らの年代は戦争を知らないし、第二次大戦のなごりも何も残っておらず、生まれてしばらくしたらすぐに高度成長が始まり、豊かな時代をすごさせてもらったので、僕らにも実感はない。
でも、親の世代は戦争を知っており、空襲にも遭っているし、ある程度は第二次大戦の話は聞いている。

そんなこともあって、まだ第二次大戦の悲惨さを思うことができる。

30代の頃、どうして日本は第二次大戦をしたのか?という事を考えて、第二次大戦(主に太平洋戦争)について書いた本を読んだ。阿川弘之の海軍関係の小説や吉村昭のゼロ戦や戦艦の小説、山本七平の一連の著作など。

どうして、どう考えても負ける戦争をしたんだろう?と思うだけの下地があったと思う。

でも、もう戦後60年以上経って、全く何も知らない、という人も増えたのではないかと思う。

戦争は悪い、戦争は反対、というのは何かを言っているようで、何も言っていないように聞こえてしまう。
何で戦争をしたのか、後から考えたら、負けるとわかっていたのではないか?と思うような戦争を、なぜしたのか、という事をちゃんと問わないと、また失敗するような気がする。

失敗、などというと、成功だったらいいのか?と聞かれるかもしれないが、日本が勝った(とされている)日清戦争や日露戦争については、反対というような声は聞いたことがないし、日本は反省すべき、という声も聞かない。
それなら、勝った(と後で言える)ような戦争ならいいのではないか…とあまのじゃくが顔を出す。

時事ネタと政治がらみのネタは書きたくなかったが、あの番組を見ると、書きたくなった。

いまだに、なぜ失敗したのか、わからない。


| | 考えたこと | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://hdsnght1957kgkt.blog.bai.ne.jp/trackback/233033
トラックバック