![]() |
2005.12.15 Thursday
冬のこと
ここ数日、日本海側は雪が降っている。
でも、冬が暖かくなったなあ、と思う。 僕らが小学校の頃は、一年に一度は神戸でも雪が降って、うっすらと積もった。 六甲山と摩耶山が白くなるのだ。 雪が少しでも降ると、寒いというより、うれしかった。 霜柱も(舗装路が少なかったせいか)よく踏みしめて学校に通ったと思う。 働きはじめた二十代の頃、会社のビルから、六甲山が見えた。 あの頃も、冬は山頂付近が白くなることが多かった。 小学校の5年か6年の頃(昭和43年か44年)、一度神戸にも大雪が降って、数センチ雪が積もったことがあった。 その時は、みんなで運動場で雪合戦をした。 雪国の雪合戦は、白い雪玉を投げあうが、神戸では、土が混じって、最後の方は茶色の玉を投げたような気がする。 それでも、すごく楽しかった。 それを思うと、やっぱり今の冬は暖かくなったんだろう。 地球温暖化か・・・。 小学校6年の時に、今では考えられないだろうが、冬になると僕らのクラスは、毎日学校から出て、3キロほど外を走るという事をやっていた。 いい先生だったと思う。 車が少なかったから、できたのか。 授業はどうしていたのか・・・覚えていない。 列を組んで走るわけではなく、自分のペースで、決められたコースを走った。 長袖の体操服に短パンで、走り始めは手が冷たくて痛かったが、途中まで行くと、身体が温まって寒くなくなる。 白い息を吐きながら、坂を上がり、川沿いの道を通って、学校に戻る。神戸は坂ばかりだから、いい運動になる。 しんどかったけど、楽しかった。 そのおかげで、学級閉鎖などなかった。 その先生ももう隠居して、静岡の田舎に帰ってしまわれた。 もう一度会いたいなあ・・と思う。 冬になって、実家に帰る途中に、小学校の前を通ると、そんなことを思い出す。 |
![]() |