考えたこと2

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シンガー・ソングライター
僕らが中学の頃だから、1970年代に入ってから、シンガー・ソングライターという言葉が出てきたと思う。
今はあまり使わない言葉みたいだが、自分の作った曲を自分で歌う人、という事だ。

吉田拓郎や井上陽水が日本ではメジャーだった。もちろん、岡林信康とか、高田わたるとか、もっと古い人はいるが・・・。
洋楽では、キャロル・キングをよく聞いた。この人は元々は作曲家だったが、自分でもピアノを弾いて歌い始めたのが70年代。ギターでは、ジェームス・テイラーだった。
ボブ・ディランなんかもそうだが、あまり、シンガー・ソングライターとは言われなかったような気がする。

今や、シンガー・ソングライターだらけだが、あの頃は自分で曲を作って歌うという事が、まだめずらしかったのかもしれない。今では、この言葉も死語になりつつある。

荒井由美が出てきた頃から、ニューミュージックという、今考えるとわけのわからないジャンルができて、そこにシンガー・ソングライターたちもくくられてしまったように思う。
ハイ・ファイ・セットなどは大好きだったが、シンガー・ソングライターではないけれど、ニューミュージックと言われていた。
そう思うと、ニューミュージックとはいったい何だったのか・・・難しい。

いずれにせよ、シンガー・ソングライターは、年をとると減ってくるのではないかと思う。

問題は歌詞だろう。吉田拓郎など、若いころは多作だったが、最近はそれほど歌は作っていない。
あれはきっと、曲よりも歌詞が書けないからだろうと思う。

若いころは、恋や愛、友情や正義、社会に対する不満、どう生きるか・・色々と書くことがある。
年をとると・・それらがなくなるわけではないが、自分の答えが出ていたり、熱意がなくなったり、開き直ったりしてしまう。

ふり返ると、自分というものに、何の言われもない自信や不安があったり、何に対してかわからない不満があったり、やり場のない自意識というものがあった。それがエネルギーになっていたと思う。でも、だんだん自分というものが確立して、やり場のない自意識はどこかに行ってしまった。

きっと、おおかたのシンガー・ソングライターたちは、年をとると、歌詞が書けなくなるのではないかと思う。
書くべきメッセージがなくなっていくのではないか。

ユーミンや小田和正は別格だが・・。

やり場のない自意識を持ち続けられることは、すごいことだと思うが、普通の人にはできない。

でも、全くなくなってしまうのは、さびしいことだ、とも思う。

それを、スプーン一杯くらい持ち続けて、老いることができれば、楽しいかもしれない。


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