考えたこと2

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アメリカが標準でない
日頃使っている単位を変えるのは大変なことだと思う。

日本は変えましたよね。
長さや重さをを尺貫法からメートル/キログラムに・・調べてみたら、尺貫法の禁止は1966年だった。
もっと早かったのかと思った。
僕が小学校の4年までは寸や尺を使っていた(使ってもよかった)ということだ。
そういえば、その頃にテレビで、和裁をやるための物差しが作れなくなる、というようなことを言っていたような気がする。
最近は、もっと進んで、力や圧力も変えている。台風の中心気圧がいつの間にかミリバールからヘクトパスカルというわけのわからない単位になっているでしょう?

ところで、野球のピッチャーとキャッチャーの距離を知っていますか? これが18.44m。
ベース間の距離が27.43m。

中途半端だと思いません?

あまり気にとめていなかったが、以前アメリカから図面のデーターをもらったら、すごいミニチュア図面になったことがある。何でやねん、と思ったら、単位がインチで描いてあった。だから、小さくなったのだ。
世界中図面はミリで・・と思っていたらそんなことはないのだ。

3年ほど前、機会があって、アメリカの技術者に、世界中がメートル法になっているのに、いい加減に変えたら?と言ったことがある。
そしたら、そんなことをしたら、直感的にわからなくなるから、困る、との返事。

「僕らも、困ったけど、変えたんや。」
「俺らは、変えられへん。そんなことしたら、仕事にならん。お前ら、野球のピッチャーとキャッチャーの距離すぐ言えるか?」
「なんか、ややこしい数字やった・・。」
「そうやろ、あれはフィートやったら、きれいな数字になってるんや。だから、メートルなんかに変えられへん。」
「でも、国際標準化機構の方針は、みんなメートル法にすることになってるハズや」
「そんなことは知らん。いくら言うても、変わらんやろな・・・」

アメリカの技術者が関西弁で話したわけではないが、こんな感じだった(と思う)。

グローバルスタンダード=アメリカというふうに言われているが、単位については彼らはグローバルではないのだ。
でも、きっと彼らはまだまだローカルスタンダードにとどまるような気がする。

あの技術者の彼は、今まだ45歳くらいだと思うから、きっとまだ30年くらいは変わらないだろう。
野球の距離の話をした時の彼の顔が忘れられない。
宴会の席でビールを飲みながら、すごくうれしそうに、「そうやろ・・」と話していた。

ちょっとゆずりそうになかったなあ・・・。

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