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2005.08.23 Tuesday
50億年
4年ほど前だったと思う。
その夜の情景は、なぜかよく覚えている。 僕は残業していた。回りには誰もいなかった。 僕らのオフィスの奥の方に別の部署があり、そこの先輩が帰ろうとして通りかかった。 「何してんねん?」 「いや〜、いろいろやることがあって・・。」 というような会話が始まった。 そこから、僕は将来の会社のことなんかをしゃべったんだと思う。 そうすると、その人がこんな事を言った。 「あのな、50億年ほどしたら、太陽が膨張して、地球は飲み込まれてしまうんやで。地球がなくなることは今から決まってるんや・・・・」 その後、何を話したかは覚えていないが、太陽の膨張の話は記憶に焼きついてしまった。 今回、調べてみると、30億年くらい先には今の火星の軌道あたりまで太陽が膨張する、という記事があった。(ちなみに、人類が誕生してから、100万年とのこと。30億年の1/3000。) 50億年でも、30億年でも大勢に影響はないが、いずれにせよ、地球がなくなる、ということは決まっているということだ。 地球がなくなる以前に、太陽の膨張が始まったら、地球の気温が上がって、人は住めなくなるだろうから、万が一人類が存続していたとしても環境不適応で、先に住めなくなる事になるんだろう。 それ以前に小天体の衝突とかもあるかもしれないが、とにかく、あのスペースシャトルからの映像にあった、青くてきれいな地球はなくなる運命にある。 それを知ってしまって以降、「永遠」というような言葉にひっかかるようになった。 こと、地球に関する限り、「永遠」という言葉は30〜50億年、ということだ。 地球がなくなっても、人間が滅んでも、「永遠」という言葉の意味はあるんだろうか。 意味はあり続ける、と思っている。でも、それが何故かは、まだわからない。 |
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