![]() |
2005.08.11 Thursday
言われたもん負け
血圧が高いので、血圧を下げる効果のあるアロマオイルを車の中で香らせようとして、レモングラスというアロマオイルを買った。レモングラスは、果物のレモンそのものではなくて、イネ科の草だとのこと。(T&Cさん、ありがとうございました)
レモンのいいにおいがする。 コットンパフを一つ取ってきて、それに1滴垂らして、メーターの下の方にある、小さなポケットに入れるだけですごく香る。 これで、血圧が下がればすごくラッキーと思い、気に入っていた。 いつもは通勤で一人で乗っているが、レモングラスを入れた直後に家族で車に乗ったら、長男がショウガのにおいがする、と言いだし、くさい、くさい、とクレームをつけはじめた。 どう考えても、レモンのにおいだ、と説得しても、ショウガとしか思えない、と言うので、仕方なくコットンパフをごみ箱に入れて、フタをした。 「におい」というものは、すごく主観的なものであり、絵に描いてあるわけでもなく、字で書いてあるわけでもなく、それこそ、そのあたりに「におって」いるものだ。 「ほら、これ」と手に取ることもできず、持って見せるわけにもいかない。 そうなると、結局声の大きなものが勝つ、という事になってしまう。 大きな声で、「ショウガ」と言われてしまうと、さっきまでレモンだったのに、何となくショウガのような気がしてくる。 元々が、果物のレモンではなく、草だ、という知識がなまじあるものだから、よけいに、そういえば土臭い・・などという気になってくる。 せっかく、レモンだと思ってきたのに、何となくレモン+ショウガという気になってしまった。 別にそれだから悪い、というわけでもないのだが・・・。 レモングラスのにおいは「ショウガ」だ、という主張に負けてしまったのだ。 これは「言われたもん負け」状態である。 そういうものが他にもありますよね。 このデザインは素晴らしい、とか、この色づかいは素晴らしいとか・・・。 もちろん、素晴らしい、と言っている人には、ちゃんとした主観の裏づけや主観による説明がある。 そういう主観の問題になると、どうも声が出せないことが多い。 「言われたもん負け」になる。 何でだろう? |
![]() |