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2005.07.18 Monday
脳の能力は無限? 2
ワープロを使いはじめたとき、何だかイライラして、なじめなかった。
何でだろう?と考えたら、ペンを使って紙に書く方が早かったからだ。 今までの考える速さで考えていたら、ワープロ操作が遅くて、書く方が追いつかなくなる。 えーと、キーはどこだ?、変換はスペースキーで、漢字を選んで、間違えたらバックスペースか・・・などと考えていたら、その時に書こうと考えていたことが止まってしまっていて、やっと書く方が追いついたら、何を書こうとしていたのか、思い出さないといけなくなる。 だから、その頃はどうしてもワープロで書かないといけないことは、紙に書いて、それを打ったりしていた。 考える速さで書けないと、ちゃんと書けないのだ。 ちょうどその頃、コンピューターなど素人の弟と正月に会って、彼がコンピューターを買って、ブラインドタッチをマスターしたという。「えー、ほんまかいな」と聞いたら「2週間頑張ったら、全然違う。簡単やで。」という返事。 こっちは数年間キーボードを触っててできないのに、素人が2週間でキーボードを見なくても、ワープロが打てる?? 弟には、負けたくない。 一念発起して、ブラインドタッチのソフトをコンピューターに入れて、毎日20分練習を始めた。 たしかに、2週間したら、違ってきた。 だんだん、キーボードを見なくても打てるようになってきた。 それと同時に、日本語変換のソフトも良くなって、変換精度が上がってきたというのもあったんだろう。 書く速さを、キーボードが抜いた、という感覚になった。 そしたら・・・今度はペンで字を書くのが、イライラしてできなくなった。 考える速さが、キーボードを打つ速さに慣れてしまったんだと思う。 ちょっとしたことでも、キーボードで打つようになった。 しばらくして、完全にブラインドタッチができるようになってしまった。 毎日仕事で使うと、カッコや数字など、見なくても打てるキーが増えてきた。 こうなると、完全に考える速さはキーボードの速さになった。 紙にペンで書こうとすると、もー、なんでこんな遅いねん!という気になる。どうしても書かないといけないときは、すごくキタナイ字になる・・早く書かないと、書きたいことが書けないのだ。考えることに追いつけない。 だから、何かを書く時の、脳の考える能力は、書く速さに制約を受けているんだと思う。 書く速さが早くなると、制約が取れて、脳は速く考えられる。 こんな事があったので、脳の能力は無限大、という速読の宣伝もひょっとしたら本当かもしれないと思う。 ちなみに、ブラインドタッチを覚えてから、回りの人たちに、だまされたと思って2週間頑張ってみたら、全然違うで!、と言ってきたが、いまだに、ホントでした、という人に会わない。 僕の場合は、相手が弟だったから、意地になってやったんだと思う。 そういう意味では、弟には本当に感謝している・・本人にはまだ言ってないけど。 いつか言わないと・・・ |
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