考えたこと2

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学部新設基準
また新しい大学設置基準の案が出た。
今回は、定員5割以下の大学に学部新設など認めない、という案だ。
少子化に伴って、18歳人口が減り、社会人の教育課程を作らないと大学は定員割れが増えていく。

設置した学部に1つでも入学定員の5割以下しか学生がいないところには、新しい学部は設置できないという案。
したがって、学部を新設したければ、定員割れの学部の定員を減らして5割以上は確保できているということにするしかない。

これは不要な学部の定員を減らし、全体の定員数を減らすということだろう。
結局は今受験生が集まっていないような大学には、未来はないと文科省が思っているということだ。
おそらく、新しい学部の設置を申請しても、定員を厳しくチェックすると思う。

2020年時点で日本の大学の学部数は、国立大 388 学部、公立大 200 学部、私立大 1,838 学部となっている。
定員割れしているのは主に4割程度の私立大。
そういう私立大はだいたい長い名前の学部名をつける。

国際コミュニケーションとか、メディアスタディーズとか…。
既存の学問分野を切り取って特化しているように見せて、受験生の気を引く戦略。
新しさのアピールにもなる。

そういうところには、あまりいい先生はいかない。

大学の価値は、どれだけいい先生に巡り会えるかという部分が半分。
もう半分は、それだけいい友人に巡り会えるか、かもしれない。

授業をやるときには、最小開講人数というものをクリアするというルールがある。
勤めていた大学では、大幅に定員割れした学科があり、そこでは学生が1人や2人でも授業をやっていた。
先生が「学生のために」ということでやるのだが、それ単に自分の仕事のためだ。
そういうのを山ほど見てくると、今回の規制は非常に納得できる。

18歳人口は1990年代のピークの200万人以上から、今は120万人に半減している。
それでも増え続ける大学。

天下り先を減らしたくない文科省は、なかなか大学設置基準を厳しくしなかった。
一昨年、大規模大学の入学定員を厳しくした。
中小の大学を潰さないためだろう。

おそらく、今回は大規模大学からクレームが出たのだと推測する。

大学も淘汰の時代なのだ。




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