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2014.07.27 Sunday
もみない むつこい
昔から気になっていた言葉を聞いた。
どちらも味を表す言葉だ。 一つは「もみない」。 これは「(味が)うまくない」という意味。 「うまみない」が「うもみない」になって、「もみない」になったのかもしれない。 そもそも、「まずい」というのは、関東の言葉。 近畿地方では「もみない」と言っていた(らしい)。 ぼくは小さい頃に聞いたような気がするが、実際ほとんど覚えていないし、使ったこともない。 でも、「まずい」と「もみない」の音の響きからは、「もみない」の方が関西弁らしい。 もう一つ、「むつこい」は「(味が)脂っこい」という意味。 これは、四国・中国地方の方言。 こちらは現役で使われている言葉。 どちらも、漫才師の中田ボタンが使っていた。 漫才の相の手に「もみないねー」とか「むつこいねー」という。 おそらく味に関係した言葉だとわかったが、そこから先はWebで調べた。 中田ボタンは香川の出身だったから、「むつこい」を使っているのだろう。 どうして、味を表す方言が標準語に駆逐されてしまったのだろうか。 今さら、「まずい」の代わりに関西弁では「もみない」という言葉を使おう、という運動は起こせないだろう。 「むつこい」という言葉も、中四国では現役で使われているらしいが、味のある言葉だと思う。 響きがいい。 こういう言葉を使いたい。 |
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