考えたこと2

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アメリカのサッカー熱
昨日、アメリカの深夜にやっている、トークショーを見た。
The late late showという番組で、午前0時すぎにやっているらしい。
クレイグ・ファーガソンという人がホスト。
彼と馬とガイコツのロボットがレギュラーで、毎回ゲストスターが一人か二人。
毎晩やっているのだが、日本でCATVで放送されるのは週に一本だけ。
よりぬきのものを放送している。

翻訳で見ていても、トークは面白い。
ファーガソンはスコットランド出身。
昔は音楽をやっていて、俳優、映画監督など多才な人だ。

Wikipediaによると、「自身のトークショーはざっくばらんなスタイルで、番組中にトラブルや言い間違いがあってもそのまま視聴者に見せ、ネタとして使ってしまうことが多い。2007年の番組内では自分がもとアルコール中毒患者であったことを認め、一時は自殺を考えていたと明かした。このときの経験は自著にも詳しく書かれている (ファーガソンはリハビリ後の1991年から禁酒している)。また、自分の母ジャネットや妹のリンを番組のゲストとして招いた。その母が2008年末に他界した時はジョークをやらず、約1時間の番組をまるまる使って母の思い出を語った。」と書いてある。

マジメな側面も持ったマルチタレントであり、さすがアメリカだと思わせる。

その彼が、先週の放送でワールドカップのアメリカチームの予選のことを言っていた。
予選の成績に触れ、90分も走り回って1-1や2-2の引き分けについて触れ、あと何週間かはサッカーファンのふりをしないとイケナイ、と言って笑いをとっていた。

アメリカではサッカー人気がない、というのが本当によくわかった。
あのジョークで大受けするというのは、本音でサッカーが面白くないと思っているのだろう。
必死で90分見ても、点は入らないし、引き分けになったりするし、なんで欧州や南米では人気があるのかわからない、という感じの笑いだった。

まあ、ワールドカップと言っているから、つきあいでアメリカも出ているが、国民は興味がないぞ、という感じだった。
でも、他国は一生懸命やっているから、フリだけはしよう、ということだ。
さすが、オトナの国だ。

スポーツ好きなアメリカでも、こういうところがあるとは、面白い。

お国柄だ。


| | 考えたこと | 23:50 | comments(0) | trackbacks(0) |
クルマ文化
ケーブルテレビで、ナショナル・ジオグラフィックとか、ディスカバリー・チャンネルとかの海外の番組を見ることができる。

そこでいくつかクルマの番組をやっているのだが、欧米の番組はとにかく古いクルマが好きだ。
もちろん新車の番組もある。
でも、古いクルマを発掘して、リストアし、蘇らせるという番組も多い。
クルマへの愛着と歴史を感じる。
ぼくは知らなかったが、たくさんの車両メーカーが過去にあったらしい。
そんなクルマも時々出てくる。

日本にもクルマの番組はあるが、たいがいが新車の紹介だ。
古い車を扱うものは見たことがない。

常に新しいものを追いかけるという日本人の好みはわかるが、一方でクルマの文化の違いも感じる。
文化というのは、時間の連続性だろう。
今があるのは、過去があるからだ。
過去から今までの積み重ねが文化になる。
だから、クルマ文化というものがあるとすれば、時に古い車のことにも思いをはせるのが自然だろう。

まさに、そういう番組が欧米には多い。

1890年にダイムラー社が作られて以降、モータリゼーションが始まった。
1900年代に入って、T型フォードが大量生産され、本格的な自動車の時代が始まって、1世紀以上が経った。
日本では戦後になって本格的なモータリゼーションが始まったのだから、歴史の長さが倍ほど違う。
それが、文化の違いになっているのかもしれない。

ぼくは小学校の頃からプラモデルを作るのが好きだったし、メカというものに対するあこがれもあった。
スバル360やパブリカもよく覚えている。
自動車に対する夢や希望があったと思う。
新しい技術が出ると、ワクワクした。
まして、その日本の技術が世界を相手に勝つところまでいったから、本当にうれしかった。
商業的に成功したという事の裏には、技術的な成功があったからだ。
でも、その裏には、常に新しいものをという気持ちもあったのかもしれない。
急いで走っていた感じがする。

これから、そういうクルマ文化が日本でも育っていくんだろうか。

残念ながらそうは思わない。
クルマというのを単なるモノだと思っているからだ。

もちろん、クルマはモノなのだが、モノ以上になることもある。

そんな思いが足りないような気がする。

日本人は方丈記の時代から、「形のあるものは滅んでいく存在」だと思っているからなあ。

| | 考えたこと | 01:55 | comments(0) | trackbacks(0) |