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2014.07.05 Saturday
読書感想文
早いものでもう今年も半分が終わった。
毎度毎度書いているが、時間が経つのがどんどん早くなっている。 今月末はもう夏休みだ。 小学校の頃は、だいたい7月20日が夏休みの始まりで楽しみだった。 休みの始まりは、何となく寂しい気分にもなる。 明日から来なくていい代わりに、友だちにも会えない。 みんな通知簿(正式には通知表というらしい)をもらって、一喜一憂する。 夏休みのドリルとか絵日記とか宿題の説明を聞き、先生に挨拶をして帰る。 これが夏休みのはじまりだったような気がする。 やっかいだったのはお天気。 日記帳に毎日つけないといけないのだが、ついつい忘れる。 今ならWebでいつの天気がどうなっているか、いくらでも調べられるが、当時は毎日つけておくしかなかったと思う。 もっとやっかいだったのは、読書感想文。 あの読書感想文というのは、書きにくい。 本のあらすじを書いて、そして、感想を書くという手順でやっていた。 だいたい、100ページ以上もある本を原稿用紙2枚くらいであらすじを紹介して、なおかつ感想も伝えるというのは難しい。 よく考えたら、読書感想文の書き方を習った覚えがない。 感想を書けばいい、ということだが、感想だけ書いたらすぐに終わってしまう。 面白かったとか、難しかったとか、楽しかったとか…、そういうのが普通の感想だ。 でも、この場合はどこが面白かったのか、どこが難しかったのか、どこが楽しかったのかというように、一段深いところが求められる。 そういうふうに読むためには、そういうことを考えながら読まないといけない。 要は、自分と本の主人公を重ねあわせたり、出来事を比べたりしないと書けない。 これがけっこう難しい。 それよりも、実際に経験したことを書くほうが簡単だ。 どこかに行ったり、何かをしたりしたことだ。 これなら本を読むという段階を飛ばせる。 読書感想文というのは、本を批判的に読むということと、自分の考えを書くという2つのハードルを超えないといけない。 だから、みんな作文が不得意になるのではないか。 小学校の時から、ずっと読書感想文は宿題だった。 それをやめて、もっと簡単なものにしたらどうかと思う。 本を読むのは大事だが、それに感想文をつけると、却って本を読むのが億劫になるのではないか。 |
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