考えたこと2

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ピアノの将来
スタインウェイというと、アメリカのピアノメーカー。
日本でもピアノのコンサートがあると、スタインウェイのピアノか、ヤマハのピアノが置いてある。
ここが身売りをする、とのこと。
要は売れなくて、苦しいということだろう。
スタインウェイのグランドピアノは、日本ではだいたい1000万円するらしい。

日本でもヤマハや河合楽器はピアノ製造部門は苦しいらしい。

記事によると、「ピアノ販売は長期低落傾向が続いている。同協会が現在の基準で統計を取り始めた1992年、国内ピアノ販売台数は11万3500台。95年以降は減り続け、2010年には1万6356台にまで落ち込んだ。92年の7分の1の水準だ。
 少子化の影響や、高品質・低価格化が進んでいる電子ピアノを購入する人が増えたことが販売減少の主な理由だ。ピアノの市場規模は縮小の一途をたどり、販売台数が1万台を割るのは時間の問題とみられている。」とのこと。

そうだろうなあ。
電子ピアノが飛躍的に良くなったのが大きいと思う。
この記事によると、最近はプロのピアニストも電子ピアノを使うことがあるという。

鍵盤を押す強さや速さに応じて、音の大きさや音色が変わる。
音の波形を記録しておくメモリーの値段が下がり、それを処理するプロセッサの値段が下がり、技術的にはよくなって、要はグランドピアノの音を再現できるようになってきたのだと思う。
おまけに、ヘッドフォンで聞くこともできるし、音の大きさを調節することもできる。
発音は電子ピアノだが、鍵盤とハンマーは普通のピアノそのまま、という機種もあるらしい。
また、音が出るメカニズムにさかのぼって、波形を作る技術までできたものもある。
日本の家庭事情を考えると、電子ピアノが増えるのもわかる。

それに、一台あったら、買い換えない。
親子2代にわたって、同じピアノという家もあるだろう。
その証拠に、大震災のあとは売上が増えた。
潰れたからだろう。
買い換える時に、もう電子ピアノでいい、という選択もある。

もう一つは少子化だ。
子供の数が少なくなって、ピアノを習う人の数が減ったのだろう。
子供の数が減ると同時に、習い事の種類は増えた。
昔は、ピアノやオルガン、そろばんや習字くらいしかなかったのに、最近はダンスや水泳、野球、サッカーなど選択肢が増えた。

これから狙うのは中国やインドなどの新興国だろうが…。

Made in Japanのピアノが世界で勝負ができるようになったのは、ヤマハなど国内メーカーが頑張ったからだろう。
その技術は残してほしいと思う。
でも、市場が小さくなったら、値段は高くなる。
そうなると、いつかは生きていけなくなる。

ピアノのような、アナログなアコースティック楽器でも、電子回路に置き換わろうとしているのか…。

難しいなあ。

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