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2014.07.20 Sunday
バター不足
バターが足りないらしい。
パン屋さんやケーキ屋さんが、バターが入ってこないという。 国内の酪農が厳しくなっているのが、その原因の一つらしい。 いろんなページを見ると、いろんなことが書いてある。 ・輸入穀物飼料の高騰などで経営が成り立たず、離農する酪農家が続出 ・バターやその原料のクリームは、おとなりの中国が急速に需要を伸ばしていて輸入も厳しい ・要するに、食べる人は増え続けているのに、現場でつくる人は減り続けているという状況 ・遠因として、酪農離れはTPPによる影響の先読みということもある それに加えて、エネルギーコストが上がっていることがある。 原油の値段は高くなっていて、ガソリンは170円間近だ。 LNGも以前に比べると高くなった。 エネルギーコストというのは、すべての産業に効く。 ほとんどの産業は電気を使う。 それが上がると、最終的には製品価格に転嫁される。 そして物流コストがある。 電気を使った輸送もあるにはあるが、今はクルマが主流。 ガソリンや軽油が上がると、物流費が上がり、価格転嫁される。 電気を作るのに、化石燃料を使っていたら、コストは上がる。 今はその状況だ。 そして、国際的には中国をはじめとする新興国がエネルギーを求めている。 工業生産にエネルギーがいるからだ。 GDPが上がるということは、それに比例してエネルギーを使っているということにもなる。 だから、石油やLNGの価格がどんどん上がる。 GDPが上がると、食生活も変わる。 昔の日本を考えれば、今の彼らの変化もわかるだろう。 昔はコメを食べていたのが、パン食も増え、おやつも増え、牛肉も増え、だんだんと贅沢になる。 今、中国やインドがそういう状況になろうとしている。 穀物や牛肉が高騰するのも当たり前だ。 ぼくが生まれた頃は30億程度だった世界人口は、今や70億になる。 たった50年で倍になった。 それだけ地球が豊かになったとも言えるが、エネルギーをたくさん使うようになったとも言える。 だから地球が温暖化する。 そして、よりよい食べ物を求めるようになる。 そういうことでバターが足りない。 今の地球で、70億の人たちの生活レベルを考えると、どんな生活をしないと食えないのか、考えないといけない。 まして、それが増え続けるとすると、どうしたらいいのか。 冷房なんか使っていられなくなるだろうなあ。 |
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