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2018.08.23 Thursday
マイマイ新子と千年の魔法
?樹のぶ子の自伝的小説が原作。
WOWOWでやっていた。 アニメーションが作られて2009年に国内で上映されたが、当初は30ほどの映画館だけで上映された。 「この世界の片隅に」の片渕須直監督は、この映画の根強い評判で熱心なファンを獲得して、日の目を見たということらしい。 この映画は昭和30年代の日本の田舎が舞台。 そこで暮らす少女と、都会から引っ越してきた少女が友達になる。 あの頃の日本はまだまだ戦後すぐで貧しかったし、いろんな運命にしたがって、先生が去っていったり、友達が去っていったり、離れ離れになったりした。 それが当たり前だったからか、明るいトーン。 新子は千年前の世界を見ることができる。 想像の世界だ。 平安の時代。 作家の自伝的小説だったということで、納得。 当時は、遊ぶといっても何か道具があるわけではない。 ボールすらなく、みんなで小川に行ったりする程度。 警官の友だちが木刀を持って遊びに来ていた。 そんな時代だったのか。 明日も遊ぼうと言って別れた友だちが、急にいなくなるような事態がいろんなところで起こっていた。 そういう日常の中での生活。 ぼくが生まれたのが昭和32年。 高樹のぶ子は11歳年上だから、昭和30年くらいに小学校の高学年だ。 ちょうどその頃の風景だったのだろう。 今の70代の人たちはそういう子供時代を送ったのかと思う。 根強いファンができるのがわかる映画だった。 |
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