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2018.08.10 Friday
違和感
今までも書いているし、あまり書きたくないのだが、広島や長崎で被爆体験を語り継ごうというニュースを見て、やっぱり今年も書こうと思う。
戦後73年、今や語り継ごうという動きが出るほど、体験が風化しようとしている。 それは仕方のないことだ。 ただ、ニュースを見ていると、語り継ごうという人たちが、戦争は悲惨だ、原爆は悲惨だということだけを語り継ごうとしているように見える。 それでは片手落ちだと思う。 なぜ、日本は馬鹿な戦争をしたのか、それこそ語り継がないといけない。 そこが抜け落ちている。 半藤一利などの言うことによると、日本人がみんな戦争を嫌っていたわけではない。 最初は日本人みんなが、戦争をしたがったのだ。 中国での陸軍の戦線拡大など、新聞も含めて世論が戦争を支持した。 そういう事実を忘れてはいけない。 朝日や毎日はその事実を隠し、伝えていない。 マスコミの基本である、事実をちゃんと伝える、ということをやっていない。 まるで自分たちは軍部にいじめられていたと言わんばかりの書き方。 肝心のマスコミが本当のことを伝えないと、反省もできない。 若い人たちは、戦争のことをどう思っているのだろうか。 なかには、アメリカと戦争をしたという事実すら知らない、という人もいるという。 今の教科書はどうなっているのだろうか。 毎年原爆投下を迎えると、そう思う。 戦争は悲惨です、やっていはいけません、ということを伝えるのは誰でもできる。 ではそれをしたのは誰なのかということだ。 それはとりもなおさず、国民みんながやりたかったのだ。 それを若い世代に伝えて、自分たちはそういう思いにはならないぞ、と思わせないといけない。 ぼくらは過去の日本に戦争責任をかぶせて、自分たちは戦争の被害者だという顔をしている。 それはウソだ。 それを実際に知っている人が、今それを伝えないといけない。 それは原爆の記憶の風化よりも、もっと大切なことだと思う。 ぼくらは被害者でもあると同時に、加害者でもある。 そのことを伝えていかないといけないと思う。 |
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