考えたこと2

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大学のウソ
今日サンデー毎日の追手門学院大学の宣伝を見た。
就職内定率99%と書いてある。
ほー、立派なものだと思って、ホームペーシを見てみた。
今は情報公開というのがあって、法令に基づいて公開しないといけない情報がある。
そこの卒業生数と就職者数、進学者数を見ればいいのだ。

今年の卒業生数が1391人、就職者数が1206人、大学院への進学数が12人、進学、就職以外の人が26人となっている。
進学、就職以外というのは、別の大学に入ったものが2人、専門学校が21人、科目等履修生。研究生が2人、留学が2人という内訳。

まず卒業生数から進学者を引くと、1379人。
実際の就職率は就職した1206人を1379人で割って、87%になる。
宣伝の数字、就職内定率99%と12%違う。
進学、就職以外の人の26人を分母から除いても、89%だ。

これはひどい、ウソではないかと思うのが普通の感覚。
でも、こういうウソは普通にパンフレットに出ている。
さすがに週刊誌にデカデカと載せるところは珍しい。
よほど苦しいか、見識がないのだろう。
一応定員は満たしているようだが…。

就職担当には言い訳があって、就職活動者数という数字も出ている。
これが1218人。こちらを分母にしているのだ。
就職課とすれば、就職活動をしない学生はどうにもならない、ということだ。
でも、よく考えたら1回生から卒業までの学生を教育してきて、就職活動をしない、という選択をした学生がそんなに多いというのは問題だ。

教育理念を見ると、独立自強・社会有意と書いてある。
よくわからないが、大学情報のパスナビによると、「知性と教養、専門知識の修得はもちろん、人間としての豊かな成長を目標に、これからの時代に大きく躍進する学生たちの可能性を、無限に引き出していくことを目指す」ということらしい。
そういう理念で教育して、150人ほどが社会にでるのをためらったり、何らかの理由で出られなかったりする。
オカシイだろう。

就職課に代わって、ぶっちゃけて言うと、そんなところまで手が回らない。
きっとその150人ほどは学校とほとんどコミットしていないのだろう。

しかし、週刊誌にそういう宣伝が堂々と出るようになったというのは、スゴイことだ。
はっきり言って、ウソの宣伝。
厚顔無恥としか言いようがない。
大学が反省していないのだ。

この姿勢を変えないと、大学は変わらない。
入れたからには、責任を持って出す、という姿勢が大学に欠けている。

もっと真面目にやらないとダメだ。


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