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2018.08.05 Sunday
吹奏楽部
吹奏楽をやるのは女子が多いのは知っていたが、それが小説やアニメになっているとは知らなかった。
「響けユーフォニウム」というやつ。 北宇治高校吹奏楽部というのが舞台。 宇治の学校法人に勤めていたが、全く知らなかった。 TVでも放映され、映画にもなっている。 まあ、辞める1年前だったから、そんなものか。 ちょうど宇治と縁が切れてから、盛り上がったようだ。 作者が宇治の出身らしい。 登場人物もほとんど女性。 男性もいるところを見ると、男女共学の高校という設定だ。 今や女子のスポ根ものは、吹奏楽部なのだろう。 中学で吹奏楽をやって、金賞受賞で喜んでいる女子の横で、「ダメ金で喜んでいるのか」と悔し涙を流す友だちがアニメの第一話の場面。 ネットで第一話だけタダで見られる。 吹奏楽部のことを吹部(すいぶ)というのも、初めて知った。 高校に進学して、ド下手の演奏を聞いて驚くが、そこに新しい顧問が来て全国を目指すというストーリー。 まるで甲子園を目指す野球マンガだ。 昔でいうと、「巨人の星」みたいなもの。 スポ根物の元祖だ。 今や吹奏楽部は女子の運動部と化した感がある。 そういえば、女子の大学生は吹奏楽をやっていた、という人も多い。 流行っていたから、そういう小説やアニメが売れたのかも…。 アニメの中にはヤマハの文字がよく出てきたが、きっちり協力企業になっていた。 昔のギターキッズは、ブラスキッズになっている。 だから、定番曲である「宝島」の動画がたくさんアップされているのか。 いろんな高校が動画を上げている。 運動部並みに練習をしているのだろう。 あの動画は一番いいところだけを切り取っているのか…。 何となく、吹奏楽連盟とボクシング連盟が重なった…、と思ったらこんなブログもあった。 たしかに上手くなるにはすごい練習が必要だろう。 Youtubeを見ていると、海外遠征でマーチングをやっている高校もあり、あきれるほど上手い。 でも、それで犠牲にするものもあるということだ。 海外では評判がいいが、生徒の練習の実態を見ても同じコメントがもらえるだろうか。 きっと、こんなに練習して、いつ勉強するのかと呆れられるだろう。 以前、大学の体育会のコーチをやっている人と話したとき、運動部の部員は礼儀正しいと言ったら「そんなのは、そうしなさい、と言っているだけです」と言われた。 礼儀正しい気持ちを持つことと、指示でやっているのは違う、とコーチは言っていたが、そうかもしれない。 そう思うと日本中、そういう価値観に覆われているような気もする。 自由に楽しくやって、それでレベルが上がればいいのだが、なかなかそうもいかない。 形から入る、ということも、ある意味正しい。 でも、学校は何をするところか、という一番肝心なところが抜け落ちているような気がする。 吹奏楽部もブラック部活なのだ。 だから、大学で続けない学生が増えているのかもしれない。 教育の場と、趣味の場を分けないとダメだと思う。 先生は勉強を教えるのが仕事。 趣味の活動を通じて、人間形成するなどというのは勝手に作った理屈だ。 ブラック部活はタテ社会であり、それが学校の体質になることもある。 それに適応できない生徒が、仲間はずれやいじめにもつながったりする。 また、それが学校の宣伝になるから、私立の学校法人はブラック部活に力を入れる。 部活は週休2日にしたらいい、というものではない。 完全に切り離すべきだ。 |
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