考えたこと2

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音を合わせること
ぼくはあまり誰かと一緒に楽器を弾いたことがない。
でも、CDなどに合わせてギターを弾くことはよくあるので、人に合わせることはできると思う。
この合奏が合うというのはどういうことか、という記事を読むと、これは結構大変なことなのだということがわかった。

音楽を聞いていて、ちゃんと合っていると感じるのは、ズレが数十ミリ秒でないとダメらしい。
つまり、百ミリ秒=0.1秒狂うと、もうズレていると感じるのだ。
また、出だしのところではもっと感度が高くなるとのこと。

二人や三人ならともかく、たくさんの人がこの精度で音を出すというのは、結構厳しいと思う。
0.05秒以下という感じだから、普段意識するスケールの時間ではない。
これが小学生の合奏などのレベルでも合うのだから、人間の持っているリズム感は本能としてあるんだろう。
息が合う、というのは素晴らしいことだ。

またメロディは伴奏よりもちょっと(1/1000秒のオーダー)早くしたほうが際立つし、ジャズのグルーブはベースとドラムのほんの少しのズレが生み出すとも言われている。
たしかに、"Danny boy"などの単純なメロディでゆっくりした曲でも、グルーブ感のある演奏ができるのは、そういう感触を持ったプレイヤーがやるからだろう。
ああいうゆっくりした曲で、グルーブ感を出すのはかえって難しい。

実際、同じ演奏でも、すごく陳腐に聞こえるものもあれば、ゆったりしているが、素晴らしいグルーブ感があるものもある。
以前、谷村新司の「昴」の演奏を聴いたことがあるが、あれもグルーブ感を出すのが難しい曲だ。
単にギターで一つずつ音を出す、アルペジオというスタイルだったが、何ともいえずちぐはぐな感じがする演奏だった。
ギター1本と歌でも、グルーブ感が出せたり出せなかったりする。
これも不思議だが、分析すれば答えは出るんだろう。

普段人間が意識することのないスケールの時間で「合奏」が完成しているということと、それを意識しないでできてしまうということが、人間の素晴らしさだろう。
だからこそ、人は音楽を聴いて感動する。
そのもっともプリミティブなところは、きっと人の意識を超えた時間にある。

合奏は奥が深い。
人と一緒に演奏して、自分でも「合っている」と思えるときは快感なんだろう。

だから、音楽はやめれらない。


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