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2017.05.11 Thursday
字が下手になった
何度かワープロについて書いたが、考える速さで書けるようになると、キーボードで打つ方が圧倒的に便利だ。
その副作用で、従来通りペンで書くときは、意識してゆっくり書かないと、字が汚くなる。 もうペンで読める字で早く書くことはできない。 NHKのドラマ10で、「ツバキ文具店」というのをやっている。 現代の代書屋の話だ。 舞台は鎌倉。両親を亡くし、代書屋の祖母に育てられた娘がその店を継いだという話。 手紙を代筆する代書屋なんて、今はもう流行らない。 それでも、鎌倉の田舎で細々と先代の祖母を継いで、誰かのために手紙をしたためる。 その短編集をドラマにした。 ドラマの中に、依頼の内容によって、紙やペン、インクを選ぶシーンが出てくる。 どの紙を使うのか、それに合うペンはどれなのか、インクの色はどうするのか、そこから代書屋の仕事は始まる。 その上で、依頼者になりきって手紙を書く。 代書屋に手紙の依頼に来るような人は、何かある。 そこにドラマがあるということだ。 それを見ていると、昔のように字がかけたらいいと思う。 ぼくは字が綺麗ではなかったが、自分でも読みやすい字は書いていたと思う。 手書きのレポートを会社時代はよく書いた。 それももう30年ほど前の話。 読みやすい字を早く書けなくなったのは、ワープロの弊害だ。 自分でも情けない。 ゆっくり、キレイに書くという気持ちで書かないと、まともな字は書けない。 そこに戻ろうとすると、90年代まで戻らないといけない。 紙と鉛筆の時代が懐かしい。 |
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