考えたこと2

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Sさんを偲ぶ会
Sさんは2004年の5月に亡くなった。
一人暮らしで病死だった。

ぼくが会社を辞めた後だった。
Sさんとは縁があった。
会社に入った時の先輩だった。

そして、ぼくが会社を辞めるときの部署でも一緒だった。
机を並べて座っていた。
そんな関係で、仲良くしてもらった。

Sさんは礼儀正しくて、いい人だった。
学園紛争で東大の入試がなかった年に入試だったので、名大に行ったんや、と話していた。
本当なら、東京外大に行きたかったのだが、親父さんが工学系で、その道に進んだとのこと。
外国語の才能はすごかった。
英語はネイティブの発音だったし、ドイツ語、フランス語も分かっていたようだ。
趣味は推理小説と、英語の辞書を読むことだった。

Sさんが亡くなって3年後に実家から形見をもらった。
厚さ15センチはあろうかという英和翻訳表現辞典。
ここにも一度書いたが、スゴイ本だ。
本当に翻訳のプロが使うような本。
ところどころに線が引いてある。
本当に読んでいたんだなあと思う。

ユーミンが来るというレストランでよく奢ってもらった。
美味しい店だった。
その店に初めて連れて行ってもらった時、Sさんはすでに大のなじみ客だった。
店内に入ると、ウエイトレスさんが二言三言話しかけていた。
ぼくは一人やから、時々贅沢するんや、と言っていたのを思い出す。

お父さんを53歳で亡くしたので、自分がその年になった時、親父の年を超えたなあと話していた。

今日はゆかりの人が12人ほど集まって、Sさんを偲んで飲んだ。
毎年5月にやっている。
海外駐在も長かったので、その関係者が多い。

亡くなって、まる13年。

草葉の陰で喜んでくれているだろう。


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