考えたこと2

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水戸黄門再び
今年の10月から、また水戸黄門をテレビでやるらしい。
放送はBS-TBSでやるとのこと。
地上波でなくなった時代劇が、BSで復活するということになる。

時代劇は製作コストが高く、視聴者が高齢者に偏っているから、スポンサーがなくなり番組が消えていったというのがこれまでの歴史だろう。
今の20代、30代は時代劇など見ない世代だ。
アメリカの西部劇と同じような感じだろう。
実際、京都の東映太秦映画村のホームページを見ると、ここ数年毎年リニューアルを重ねていて、大変なんだろうと思う。

ぼくらは水戸黄門、遠山の金さん、銭形平次、必殺シリーズ、鬼平犯科帳などのテレビ時代劇シリーズが全盛のころに10代、20代を過ごした。
中学の同級生に水戸黄門の大ファンがいて、クライマックスの「助さん、格さん、もういいでしょう」といった後に「この紋所が目に入らぬか」という、わかりきった場面が嬉しくて仕方がない、と言っていた。
ある種、勧善懲悪、決まった手順、大団円の印籠というカタルシスに中毒になっているという感じだった。
ウチはそんなに時代劇のファンではなかったので、そこまでの思い入れはなかったが、それでも夕方にやっていた「遠山の金さん」の再放送はよく見ていた。
あれも、金さんが桜吹雪の入れ墨を見せる場面が似たような感じだった。

話がそれたが、今の60代であるぼくらが、時代劇に親しんだほぼ最後のジェネレーションではないかと思う。
しかし、それをなぜ今やるのか。
ほとんど、高齢者しか見ない時代劇にどういう変化があったのか。

一つはCGの技術が発達して、撮りやすくなったということがあるだろう。
「JIN-仁」というドラマで江戸の風景が出ていたが、あれはCGだった。
あの頃から、CGが多用されるようになって、撮りやすくなったんだと思う。
電線が写っていても、消してしまえるし、セット以外のところはCGでできたりする。

さらに、テレビCMに影響を受ける購買層が上がっている。
若い人はお金がない。
日本の可処分所得はずっと減少を続けているし、若い人はお金を使わないし、使えないのだ。
結局テレビCMを見て財布の紐を緩めるのは、中高年になる。

化粧品を見ればわかる。
資生堂やカネボウのような若い人向けのブランドの宣伝が減り、富士フィルムやサントリーのような新規参入組が中高年向けの化粧品を宣伝している。
若い人たちはもうテレビなど見ない。
ネットで情報を集めて、コンビニで化粧品を買ったりしている。
だから、中高年向けの番組はターゲットしやすい。

きっと水戸黄門のスポンサーは、中高年向けの商品の宣伝をする。

でも、また時代劇が始まるのはいいことだと思う。
どこを見ても、昼間のワイドショーに毛の生えたようなバラエティ番組ばかり。
楽屋落ちばかりのお笑いなど、ほんとに見苦しい。

武田鉄矢が黄門をやるらしい。
それが、ちょっとなあ。
助さん、格さんは誰がやるんだろうか…。


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