考えたこと2

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高校の進路指導
ぼくが大学のキャリアの仕事をやり始めて2年間は、学校の就職担当の集まりがあった。
市内の高校、短大、大学の就職担当者が集まって、情報交換をする会だ。

朝ドラを見ていたら、高校の就職の進路指導の先生が出てきた。
茨城から東京に出ていく高校生たちの就職先を世話して、送り出す先生だ。
就職先に電話をかけ、一人ずつ決めていく。
ドラマに出てくる先生は、生徒たちに少しでもいいところを紹介しようと必死になってやっていた。

ドラマは1960年代だったが、2008年当時も、まだそんな先生がいた。
その会議が開かれていた時は、もう定年間際という感じだったが…。

2000年になって、都市部の高校はみんな進学校になって、就職する生徒がほとんどいなくなった。
ぼくが会議に出た2008年は、ウチは就職する人はほとんどいない、という感じだった。
だから、それらの先生が退任した後、就職の進路指導という仕事自体がなくなって、2009年には会議自体が開かれなくなったのだと思う。
ちょうど大学の全入などということが言われ始めた時代だ。

それでも、当時の会議を思い出すと、先生方は熱心だった。
ほとんどの生徒が大学進学をする中、高校を出て働くという生徒は希少だったのだと思う。
本当に親身になってやっておられた。
実際に勤務先に行って、働く環境を確認したり、経営者に会って話を聞いたりされていた。
就職する人が少ないから、そんなこともできたのかもしれないが…。
でも、若い頃からそういう仕事をしている人、という初老の先生が多かった。

ぼくはキャリアの仕事を初めて、右も左もわからなかったから、大学生の就職状況などを話していただけだったが、今から思うと大学全入時代の入り口で、変化の節目の時期だった。

ちょうど就職氷河期でもあり、都市部では大学進学が当たり前になっていった。
その後、聞いた話では、親が就職をさせたいと進路指導の先生に言っても、高校側が奨学金があるからということで、大学に行かせるというようなこともあった。

ぼくがキャリアの仕事をしている時、高卒で社会に出ている人を見た話をを思い出す。

実際に世の中でどういうことになっているのかはわからないが、今の時代に高校を出て社会に出ようという人は、しっかりしているのではないかと思う。

今回の朝ドラでは、昭和40年代の「金の卵」が出てくるが、別の意味で「金の卵」なんだと思う。

進学を強力に勧めてくる進路指導の先生の意見を振り切って、就職という道を選ぶのだから。



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