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2017.04.23 Sunday
酒井くにお・とおる
この漫才コンビ、地味だが好きだ。
もう大阪で三十年以上活躍している。 上方漫才大賞も90年台に入って取った。 東京で下積みをして、大阪に来たのが1974年らしい。 吉本に入って、1年で契約解除され、松竹に入った。 二人は兄弟で岩手県の出身。 大阪弁がなかなか話せなくて苦労したんだと思う。 ぼくが高校の頃、何気なく見ていたテレビに出ていた。 その頃は兄のくにおが和装のオカマの格好をして、ドタバタ漫才をやっていた。 どうしても東北弁が出るのを、オカマ言葉でごまかしていたんだと思う。 Wikipediaによると、兄のくにおは東京教育大(今の筑波大学)で全共闘に入って、機動隊とやりあっていたとのこと。 初めて知った。 このコンビ、「ここで笑わないと、もう笑うとこ無いよ」というヤケクソのギャグが面白い。 吉本の漫才師によくある、瞬発的な笑いを求める「間」の漫才とは違って、二人のキャラクターを生かしたしゃべくりに、何とも言えない味がある。 弟のとおるは痩せていて、病弱だというのをネタにしている。 若い人たちにはあまり面白くないかもしれない。 昭和の笑いだ。 聞いていると、心が和む。 こういう芸人がいるというのは、うれしい。 最近は、兄のくにおがちょっとしゃべりがもたついているような気がする。 もう68歳だ。 まだまだ笑わしてほしい。 |
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