考えたこと2

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大学の将来
文科省が先日「我が国の高等教育に関する将来構想について」という諮問を中教審に対して行った。

その資料を見ると、ホントに大変だと思う。
本格的な人口減少というのが一番の課題だろう。
2005年に137万人いた18歳人口が、2016年に119万人、2030年には100万人、2040年には80万人になるという。
真綿で首を締められるように、だんだんと減っていく。
おまけに、日本は貧しくなっているから、高等教育にかけるお金も減っていく。
だから、今の進学率を維持するのが精一杯だろう。

2030年というと、今から13年後。
そこで19万人も18歳人口が減る。16%減だ。
どうやって生き残っていくか、考えないといけない。

諮問の書類には必要性についてこういう文章がある。

「自主的・自律的に考え、また、多様な他者と協働しながら、新たなモノやサービスを生み出し、社会に新たな価値を創造し、より豊かな社会を形成することのできる人を育てていくことが必要」

まことにその通り。
それは今でも同じことだ。
これが将来を見据えて必要になったというものではない。

そのために、中教審の論点整理をふまえて、以下のような事項を中心に検討したいという。

・教育課程や教育方法の改善
・学修に関する評価の厳格化
・社会人学生の受入れ
・他機関と連携した教育の高度化

これも、今でもやらないといけないことだ。
ずっと同じことを言っている。
結局今できていないことをやろう、ということになる。
それなら、なぜ今できていないのか、ということだ。

結局大学はここ十数年、変わっていない。
ずっと同じことを言われ続けているのだ。
だから、諮問するのなら、「なぜ変われないのか」というのが必要だ。
こないだファカルティ・ディベロップメント(FD)について書いたことが、そのまま課題になっている。
2008年にFDを義務化したが、目に見えて変わったことなどない。
それは関係者も言っていることだ。

なぜ大学が変わらないといけないのか。
それは義務教育や中等教育(高校の?育)がちゃんとできていないという側面も大きい。
今回の答申では、そこに踏み込んで答申してほしいと思う。

要は、文科省もっとちゃんとやれ、ということだ。

本当に早くやらないと、間に合わないぞ。


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